日本ハム冷凍食品 中華ブランドを一新 お弁当好調、増産体制へ

日本ハム冷凍食品は、23年秋冬シーズンに向け、主力の中華ブランドを「中華の名店 四川飯店監修」シリーズに一新し、販売好調なお弁当商材は供給力をアップして臨む。発表会の席上、伏見浩二社長は「環境の変化に対応しながら、冷凍食品のさらなるおいしさや価値を売り場でしっかり伝えていきたい」など語った。

冒頭、伏見社長は業績について「前期は増収減益。おかず、中華、ハンバーグ、スナックなどは堅調に推移したが、大幅なコスト上昇を価格改定で吸収しきれなかった。23年度第1四半期は増収増益。お弁当商材が大きな伸びでけん引し、売上は二ケタ伸長している。ただし中華、スナックなどは前年割れ」と説明。23年秋冬は「中華で新ブランドを投入し、需要が高まっているお弁当商材は増産する。『シェフの厨房』シリーズは、大型の販促として10~11月にディスプレイコンテストを実施し盛り上げたい」など述べた。

中華のブランドは、これまで監修を得てきた陳建一氏が3月に逝去したことから、息子の陳建太郎氏に継承し「中華の名店 四川飯店監修」シリーズに一新した。アイテムはメーンの「国産豚の四川焼売」など3品。「小籠包」は中身のスープ感をアップさせる。

「シェフの厨房」シリーズは、「鉄板焼ハンバーグ」「チキンステーキ」「低温調理製法ハンバーグ」などを主力に展開。10~11月にスーパーを対象にディスプレイコンテストを実施。昨年の中華に続く企画で、参加企業の増加を見込む。

スナックカテゴリーは、日本ハムグループならではの「シャウエッセンドッグ」が人気。7月に姉妹品「タコスチーズ」を新発売。「シャウエッセンの日(8月10日)」を中心に、売り場提案で夏休みの需要(朝食・昼食・間食)を活性化する。新商品「ちっちゃな豚まん」も発売。市場でミニサイズが不足していることから、10~1月の最需要期に向け手軽に食べられる商材として訴求する。

一方、前期から販売好調なお弁当商材の拡販も重点施策。このほど「お肉で巻いたチーズ」と「ささみで巻いたチーズ」の生産ラインを西日本にも導入し、東西2拠点体制とした。あわせて「エビチリ」「てりやき鶏つくね」「炭火焼ミニハンバーグ」などの供給体制も強化。定番の「三元豚ひとくちかつ」とともに、さらなる販売拡大を目指す。

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