6 C
Tokyo
5.9 C
Osaka
2025 / 12 / 23 火曜日
ログイン
English
流通・飲食チルド、冷凍“ダントツ”を 「『知らんけど』とは言わない」 日本アクセス近畿エリア方針

チルド、冷凍“ダントツ”を 「『知らんけど』とは言わない」 日本アクセス近畿エリア方針

日本アクセス近畿エリアの22年度売上高は前年比2.3%増の2千172億円。通過額は1.5%増の3千475億円。温度帯別の売上高はドライが3.8%増の521億円、チルドが0.2%増の827億円、フローズンが4.1%増の552億円。今期は売上高1.3%増の2千132億円、通過額1.6%増の3千532億円を計画する。なお、売上高は売上帰属場所の変更による影響を除いた数字。

7月10日にホテルニューオータニ大阪(大阪市)で開かれた「近畿アクセス会定時総会」において、和田龍裕執行役員西日本営業部門長代行近畿エリア統括は方針などを次の通り述べた。

  ◇  ◇

この春、大阪に来て最初に教わったのは「知らんけど」という言葉だった。ただ、私は責任を持って、アクセス会会員の売上を「知らんけど」とは言わない。

近畿エリアの総取引先4千300社のうち会員企業は231社だが、売上では約70%を占める。ここの売上を伸ばさなければ、近畿全体は伸ばせない。この5年間、近畿の売上は安定して伸長しており、コロナ前の19年度と比較すると7.8%増えた。

今期、ドライは乾物・乾麺の売場活性化、留型商品の開発強化などにより3.4%増を計画。チルドは商品力、情報力、提案力において引き続き“ダントツ卸”を目指す。売上高は0.6%増を見込む。フローズンも家庭用ナンバー1シェアを維持し、冷食は成長している麺やワントレー商品、アイスは健康志向品や地域商品の拡充を進め2.3%増を目標とする。

生鮮は洗浄不要野菜や産直品などの価値ある商品の導入、デリカは重点得意先におけるインストアシェアのアップを主軸に生鮮・デリカで0.1%増を計画する。

フルライン卸への取り組みとしては、ドライ菓子や日配菓子の提案、チルド物流を活用した冷蔵酒類のブランド構築を進める。物流については、近畿では昨年フローズンマザーセンターが稼働した。管内の物流10拠点、TPLセンター2拠点への配送を行っており、冷凍物流を最適化し問題の解決に取り組む。

  ◇  ◇

なお、総会では近畿アクセス会の田村寛巳会長(雪印メグミルク常務執行役員関西販売本部長)が「近畿エリアでは関西万博を前に、各方面での盛り上がりが期待できる」とあいさつ。新会員としてあじかん、いなば食品、川光商事、サンポー食品、正田醤油、トロナジャパン、丸善の7社が承認され、会員数は231社となった。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。