アイス1千個無料配布 1時間前から行列で大盛況 日本アイスクリーム協会

一般社団法人日本アイスクリーム協会は、5月9日のアイスクリームの日を記念して、「アイスクリームフェスタ2023」を全国6か所で開催した。9日は池袋サンシャインシティ噴水広場で実施され、集まった人々が開催前から長蛇の列を作り協賛メーカー13社のアイス計1千個を受け取った。

関東アイスクリーム協会の田山俊也理事長は「昨今は秋冬も含めアイスを1年中楽しんでもらっている。デザートとしての価値も非常に高めていただき、消費者の好きなスイーツランキングでは20年以上不動の1位のキングオブデザートとなっている」と語り、「コロナが5類に移行したことでこれから外出機会や動きももっと活発になってくると思う。外出先や家に戻ってからもアイスクリームをたくさん召し上がってもらえるようにおいしい商品で市場を盛り上げ、みなさまに笑顔と喜びを提供したい」と意気込みを語った。

会場にはSNSで配布を知ってきたという人の姿も見られ、エアー抽選機からくじを1枚選び、13種類の中から選ばれたアイスクリームを受け取った。

「パルム ショコラミント」を贈呈した森永乳業の担当者は、「チョコミントの新商品をまずは食べてもらいたい思いでこの商品にした。本当のミント好きには少し物足りないかもしれないが、柔らかいミントで万人受けする味わいにした」と言い、ゴールデンウイーク中は天候にも恵まれ、同商品も「売れすぎるくらいに売れている」と手応えを感じている。

一方、会場では今夏の気候変動を不安視する声もあった。「高気温を予想して施策を用意した時に限って涼しくなったりするのが難しいところ。気象の変化は激しく、普通の夏は来ないと思ってやらないと」(メーカー担当者)。アイス独自の魅力については「同じ嗜好品でも菓子は『あったらいいな』という嗜好品で、アイスは気温の変化でどうしても食べたくなる嗜好性が特長。衝動的に食べたくなるアイスの魅力を業界で大切にしたい」(同)とし、各社今回のイベントを皮切りに、夏のアイス需要を喚起していく。

 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)