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道を貫く

昨年夏の甲子園を沸かせた下関国際高校野球部を描いた「貫道」(講談社)を読んだ。タイトルの言葉は坂原秀尚監督の造語だという。引き受け手がないチームの監督に就任した時から、昨年夏に至る同校野球部の歴史は、監督と部員の葛藤の歴史。菊池寛の「恩讐の彼方に」の了海を彷彿させる。

▼成功事例の紹介本は巷に溢れていて普段手にしないが、それでも購入したのは熱烈な高校野球ファンである知人を思い出したからだ。春夏大会の重要な試合どころか地方大会でも監督、選手まで誦じることができる奇人で大好きな人物。山口県の方なので、昨夏は嬉しい野球観戦ができたことだろうと手にした。

▼下関国際高校は決勝戦で敗れたが、準々決勝で大阪桐蔭を破り粘り強いチームカラーで強い印象を残した。

▼坂原監督によれば、甲子園に出場するだけなのか、1勝したいのか、優勝を目指すのか、目標により練習内容は全く異なるという。企業でも個人でも目標達成に向けては正しい練習、訓練が必要で、それ以上に断固たる決意を持って道を貫く気概が不可欠なのだろう。

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