逆光線(コラム)「急須離れ」効用に期待も

「急須離れ」効用に期待も

2月後半からの気温上昇で、日本で最初に新茶を収穫する種子島は例年より1週間ほど早く摘採が始まり、今週から静岡茶市場などで取引が行われた。静岡や鹿児島でも昨年より4~5日ほど摘採が早まる見込みだ。

▼5月に入れば全国で新茶セールが始まる。ただ急須離れから、セールには往年の勢いが見られない。以前は7千円台から新茶の取引が始まり、1週間から10日ほどかけて2千円台に落ち着いていたが、今は6千円台から始まり、翌日には3千円台、次の日は2千円台と急落することが多くなった。

▼今年、伊藤園が新茶セールの新しい試みを始め、ネットの特別サイトで予約販売を行っている。商品名は「生新茶」。価格は80g入り2千円超の高級品で、原料茶葉は4千円台と思われかなり高い。

▼歯止めのかからない急須離れだが、悪いことばかりではない。家庭に急須がなければ高いか安いかの比較をすることもない。新芽独特の爽やかな香りと旨み、甘みを楽しむことができる新茶を2千円で何回も飲めるという価値判断もあるだろう。コロナ禍、リーフ茶に親しんだZ世代に期待したい。

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