6.7 C
Tokyo
2.2 C
Osaka
2025 / 12 / 29 月曜日
ログイン
English
加工食品乾麺・乾物海苔ついに価格改定 6月1日から一斉に

海苔ついに価格改定 6月1日から一斉に

海苔主要メーカーによる価格改定が、6月1日出荷分から一斉に始まる。大幅な規格変更が伴うことも予想されたが、価格のみの改定となった。「資材の調達に数か月を要する中、規格を変更していると値上げ実施が間に合わない」という判断で各社一致したようだ。また数年前に入数減を伴う規格変更を実施したため、「さらなる変更の余地が残されていない」という声も聞かれた。

最大の生産地である佐賀有明の3月3日入札(冷凍網4回)を待って各社とも最終的な検討に入ったが、先んじて発表したのは「ジャバンのり」の永井海苔。7日に取引先への案内をスタートした。約2~3割の棒上げに対して得意先も海苔相場の高騰を了解済みで、交渉はスムーズに進んでいるという。

10日には大森屋が家庭用商品の希望小売価格を約10~30%(平均21%)上げると発表。業務用は主要産地終漁後の4月頃から個別に相談していくという。

ニコニコのり、白子もほぼ内容が固まっており、まもなく詳細が発表される見込み。

一方、松谷海苔も発表に向けて準備を進めているが、そのままの値上げでは1千円台に突入する銘柄が出てくることなどから一部商品の規格変更を伴う改定となる模様。髙岡屋は独自の動きを見せ、2月17日に2~3割前後アップする新価格を発表し、今月16日注文分からの実施としている。

海苔業界は、電気代や資材、運賃など各種コストの高騰に利益を圧迫されながらも、昨年は値上げを実施せずに耐えてきた。それらのコスト増加分も勘案した上で、各社なんとか黒字に持っていけるよう、今回の値上げ幅を設定したものとみられる。

関連記事

インタビュー特集

小川珈琲、バリスタ育成とコーヒー産地での活動に先駆的に取り組みブランド力向上 基盤強固に新事業を展開 宇田吉範社長CEOが意欲

9月1日から現職の宇田吉範代表取締役社長/CEOは、バリスタとコーヒー産地での活動に先駆的に取り組み、小川珈琲のブランド力を引き上げた立役者。

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。