3年ぶり「親子きのこ教室」 小学生がシイタケの菌打ちを体験 岩出菌学研究所

岩出菌学研究所(三重県津市)は11日、同研究所敷地内で「親子きのこ教室」を開いた。小学生の親子ら46人が参加し、シイタケの菌打ちを体験した。

「親子きのこ教室」はコロナ禍の影響で3年ぶり、15回目の開催。食育の一環で、きのこの栽培について親子で楽しみながら学んでもらうため実施し、県外からの参加もある人気の企画になっている。

参加者は、菌打ち用に一定の間隔で穴を開けたクヌギの原木100本に、カナヅチを使ってシイタケの種駒を次々と打ち込み、シイタケの原木栽培の第1歩を体験。種菌を活着させるための「仮伏せ」について説明を受けた。

集められた原木は2~3か月間、雑菌が入らず乾燥しないようビニールシートなどで被われ、菌が原木に回るまで所員によって管理。その後山間に運び、シイタケが発生するのを待つ。今後の教室参加者に配られる予定。

今回の参加者には、シイタケが出たばかりの原木がプレゼントされた。日陰で、定期的に水をかけるなど温度と湿度を管理すれば、成長し、食べられるようになる。

同研究所では「原木で育てるシイタケはキノコのおいしさがしっかり味わえる。キノコ本来のおいしさや栽培の楽しさを知ってもらいたい」と話している。