外食11社が参加する「外食懇話会」の設立総会が9日、都内で開かれた。会員企業(50音順)はクリエイト・レストランツ・ホールディングス、サガミホールディングス、セブン&アイ・フードシステムズ、トライ・インターナショナル、とんでんホールディングス、ハイデイ日高、はなまる、モスフードサービス、物語コーポレーション、リンガーハット、ロイヤルホールディングス。事務局を昭和産業が務める。
「外食懇話会」の目的は
▽会員企業間の協調及び情報交換
▽食品産業における川上から川下までの原料情報の提供
▽外食業界の発展と価値向上
役員体制は、会長=神田正氏(ハイデイ日高)、副会長=菊地唯夫氏(ロイヤルホールディングス)、監事=鎌田敏行氏(サガミホールディングス)。
神田会長は「昭和産業の新妻社長とサガミホールディングスの鎌田会長と会食で、こうして集まれる場があるといいねと話が出たのがきっかけ。縁あって会長を仰せつかった。現場では競争をしているが、外食企業が協調できる部分も多い。会員企業の情報交換を通じて、店舗物件や仕入れなど協業に発展できればと思う。有意義な会にしていきたい」と語った。
昭和産業の新妻社長は「コロナ禍で外食産業は甚大な影響を受けたが、市場は必ず復活すると想定し、当社では21年にソリューション営業部を立ち上げ、外食向けの取り組みを強化している。おいしさを実現する調理技術やオペレーションなど、外食ビジネスを日々学びながら、お役立ちできるように努めている」と同社の取り組みを説明。「黒子役として情報提供の場をサポートし、様々な課題解決や協業につながることを期待している」と語った。
「外食懇話会」の活動内容としては、セミナーや原料・素材などの勉強会、工場見学、穀物市場に関する動向や生活者目線でのマーケット情報提供など、年2回程度の活動を予定している。