日清オイリオグループは「2023年 春のプレゼンテーション会」を東京、大阪で開催した。コロナ禍の影響で、約3年ぶりのリアル開催。量販店・ドラッグの部門長・バイヤー、卸店関係者など約800人を招き、新商品および重点商品、販促プロモーション、売場の活性化や課題解決につながる提案活動を紹介した。
中期経営計画「Value Up+」の基本方針でもある「もっとお客さまの近くへ」をテーマに、変化する市場環境やお客様ニーズを捉え、ホームユース(家庭用)・ウエルネス・業務用デリカ・ギフトなどの各コーナーで、食用油の可能性を追求し、「もっとおいしく」「もっと健康に」「もっと美しく」を実現するための取り組み方針を披露した。
ホームユースでは、少量使いを提案する「日清ハーフユース」シリーズをはじめ、ラインアップを拡充した「味つけオイル」、「日清MCTリセッタ」など家庭用の新商品を中心に、春夏向けの提案活動を紹介。トマトやスパイスなど、大手メーカーとコラボしたメニュー提案や催事企画も充実させる。
また、過去最高を更新した家庭用食用油の継続的な市場拡大に向けて、「かけるオイル」や「味つけオイル」「サプリ的オイル」などの高付加価値品や「日清ヘルシーオフ」に代表される付加価値型クッキングオイルの拡販による市場活性化策を披露した。
会場内では、味覚センサー「レオ」開発者で味博士としても知られる鈴木隆一AISSY社長による特別講演「オイルをかけるとおいしくなるの?」も実施。基本五味(甘味・塩味・酸味・苦味・旨味)のバランスとコクを高めるオイルの働きを科学的に説明した。
そのほか、市場拡大が続くMCTオイルや関連商品の紹介、介護向けの提案なども充実。業務用デリカではグループ総合力を発揮した課題解決や「日清スーパー長持ち油」シリーズを使用したトータルコスト低減、「日清素材のオイル」「日清炒め油」シリーズを活用したデリカ製品の品質アップ(野菜炒めの離水抑制)などの取り組みを紹介した。
会場内はコロナ感染予防対策を徹底し、専用コーナーでの試食提供も実施。リアルでのプレゼンに来場者の関心も高く、取引先と連携して市場活性化に向けた有意義な商談が繰り広げられていた。