製油メーカー各社は、中食惣菜や外食、食品メーカー向けのソリューション提案を強化している。食の外部化が進むなか、業務用・加工用向けの需要が増加傾向にあることに加え、調理現場が抱える様々な課題に対して、油脂の機能を用いた品質改善や生産性向上の取り組みが注目を集めている。
たとえば、中食惣菜ではフライ油の使用期間を延長する長持ち油をはじめ、テイクアウトなどの経時劣化耐性に優れた機能性油脂、最近では米飯製品の品質向上と作業性向上につながる炊飯油の需要が拡大。人手不足を背景に、女性でも持ちやすくて使いやすいピロー容器の導入も広がっている。
こうしたなか、大手製油メーカーは自社HPで業務用・加工用向けの専用サイトを開設。中食惣菜や外食・給食、加工食品メーカーなど業務用・加工用ユーザーの課題解決につながる情報発信を強化している。
日清オイリオグループは、外食・中食事業に携わるプロ向けの情報サイト「日清オイリオ業務用お役立ちサイト」を23年に開設している。フライ油の選び方やトータルコスト削減につながる管理方法、炊飯油の使い方など、業務用ユーザーに役立つ情報を発信している。
また、同社は新たに食品メーカー・製造小売業向け会員制ウェブサイト「日清オイリオCo-Creation Lab」を開設。油脂メーカーの知見や技術を生かし、商品開発のコンセプト立案・価値訴求から、具現化するための技術検討まで、「新たな市場を創るプロセスで生まれる問いに応える会員制プラットフォーム」と位置付けて、取引先との価値共創を推進する。
J-オイルミルズも7月にWEBサイトを刷新。食の課題解決に向けたBtoB向けのお役立ちサイト「おいしさデザインラボ」を開設。油脂とスターチ(でんぷん)を融合した商品開発や課題解決レシピなど、「おいしさデザイン」提案の取り組みを強化する。
同社は歴史的に業務用ユーザーとの取り組みが深く、油脂ではメニュー品質や作業効率の向上、スターチでは食感の改良や経時劣化の抑制など、それぞれの領域で製品や技術に関する情報を発信してきた。「おいしさデザインラボ」では、こうした知見を生かし、食品開発にかかわる幅広いユーザーに向けて、油脂とスターチを中心とした知見・技術を融合し、おいしさと価値向上に貢献する“おいしさデザイン”の取り組みを広く発信する。
そのほか、不二製油も自社HP内の製品お役立ちサイトでユーザー向けの情報発信を強化。昭和産業もWEBサイトでの製品案内やレシピ検索を提供している。
