8.9 C
Tokyo
8.7 C
Osaka
2025 / 12 / 05 金曜日
ログイン
English
流通・飲食小売スーパー、好調だった年末商戦 3年ぶりに行動制限なく

スーパー、好調だった年末商戦 3年ぶりに行動制限なく

2022年12月の主要量販の既存店売上高は、ほとんどのチェーンで前同を上回った。昨年12月は、3年ぶりに行動制限のないクリスマス、年末となったが、旅行、帰省の動きが回復する一方、新型コロナ第8波の感染拡大もあり、ホームパーティーや帰省先での内食機会増などが既存店売上高を押し上げたものと見られる。

全体的にはGMS(総合スーパー)、SM(食品スーパー)とも客数減を客単価増でカバーした。GMSではイトーヨーカ堂、ユニー、イズミなど、SMではアークス、ヨークベニマル、マックスバリュ西日本、マルキョウ、丸久などが、客数前年割れを客単価の大幅増で既存店100%超としている。

マックスバリュ東海の客単価の内訳は、1品単価102.8%に対し、買上点数100.1%。1品単価の上昇分が客単価アップにつなげた。

イオンリテールの食品部門は4か月連続で既存店売上高が前同を上回った。畜産、ごちそうメニューの品揃えを強化したデリカ、水産に加え、グロサリー、日配品も好調に推移。クリスマスケーキやおせち、ごちそう商品の予約を強化したネットスーパーの年末年始期間(12月23日~1月2日)の売上高は、前年比約3割増と伸長した。

パン・パシフィック・インターナショナル・ホールディングス(PPIH)のGMS部門(旧ユニー)の食品売上高は100.8%。食品・生鮮食品では精肉や日配、寿司などの年末需要品を中心に好調な動きを見せた。

主要量販22年12月既存店伸長率

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。