16.7 C
Tokyo
13.4 C
Osaka
2025 / 12 / 21 日曜日
ログイン
English
加工食品塩事業センター 家庭用塩も値上げに コスト高背景に決断

塩事業センター 家庭用塩も値上げに コスト高背景に決断

塩事業センターは20日、7月1日納品分から一部商品の価格改定を実施すると発表した。一般用塩の価格改定は2019年4月以来約4年ぶり。

対象商品は、「食卓塩100g」「食卓塩300g」「食卓塩 減塩タイプ90g」「HELLO KITTY食卓塩」「クッキングソルト800g」「精製塩1kg」「つけもの塩2kg」「食塩25kg」「並塩20kg」「並塩25㎏」「精製塩25㎏」の11品。それぞれ標準販売価格を約20~30%値上げする。

一方「食塩 減塩タイプ」「塩ひとふり」など6品については据え置いた。

一昨年秋以降、製塩する際に必要なエネルギー源の高騰などを背景に、塩業界では事業環境が急激に悪化している。このため、塩事業センターにも製品を納入する国内大手の日本海水、ナイカイ塩業、鳴門塩業、ダイヤソルト、日本食塩製造はいずれも昨年春、年末と2度にわたって業務用塩の値上げを実施した。だが二次値上げでもコストアップ分を回収できるわけではないのが実情。業務用が先行したが、家庭向けなどの一般用塩の価格改定も避けられないと見られていた。

専売制度の廃止により塩事業を継承した塩事業センターは、国内における塩製品価格のプライスリーダー的存在。日本海水のほか、伯方塩業や青い海など自主塩メーカーの一部は既に価格改定を発表しているが、塩事業センターの今回の発表により、国内メーカーの多くは今後、一般用塩の価格改定に踏み切ることになるだろう。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。