導入始まった「RPA」

営業マンの仕事のやり方が変わるかもしれない。ある食品メーカーの取材で、社長が「筋肉質な会社にしたいと思いRPAの導入を進めている」と言う。RPAはロボットによる業務の自動化で、人間の代わりに単純作業や反復作業を自動的に行ってくれる。

▼従業員の負担となっていた作業にRPAを導入することで業務の効率化が図られ、生産性の改善が期待できると言われる。そのメーカーは中小企業だが、事務作業を行っている当事者が長時間勉強してプログラムの作成に取り組んでいる。

▼費用対効果は高く、社長は「導入して良かった」と語る。同社のRPA導入の真の狙いは事務作業の効率化ではない。「手の空いた事務員に営業活動のアポ取りを任せたい」と言う。従来のように営業マンが直接アポイントを取るのではなく、事務員が行い、営業マンのスケジュールを埋めていくという。

▼RPAの導入はこれを実現するための手段であり、言わば営業マンをフル活用するための仕組み作りである。仕事の合間に喫茶店で一服する営業マンは徐々に減っていくかもしれない。

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