ひかり味噌 地域農家に土壌改良剤提供 独自の循環型モデル 

みそ大手のひかり味噌は地域に根差した企業として独自の循環型3Rモデルを推進している。有機性廃棄物を活用した土壌改良剤を地域の農家へ提供している。地産地消への取り組みを積極的に実施し、今後も地域農業の発展に貢献する。

飯島グリーン工場におけるみその生産工程で排出される、大豆の皮などの有機性廃棄物を活用した土壌改良剤を、工場が位置する長野県上伊那郡飯島町の「道の駅 田切の里」で農家に提供している。土壌改良剤を利用した農地で作られた野菜や果物は、「道の駅 田切の里」で販売され、地域住民の食卓へ届けられる。

3Rとは、REDUCE(量を減らす)、RECYCLE(資源を再利用する)、RESPONSIBILITY(責任)を指す。

REDUCEについては、生産工程で発生する有機性廃棄物を工場敷地内で再発酵させ、生成したメタンガスを燃やすことでクリーンエネルギーを発電している。これにより有機性廃棄物は4分の1に削減。メタンガスはボイラーの燃料として生産にも活用している。

RECYCLEについては、有機性廃棄物をリサイクル化委託先で木質チップなどと混ぜて発酵することで、通気性・保水性・保肥性および取り扱いやすさに優れた土壌改良剤として再利用できる。有機質肥料である土壌改良剤は農地の土をやわらかくし、農地の持続性を高める。大豆や米などのみその原料、その加工工程から排出された有機性廃棄物を大地に戻し、循環活用している。

RESPONSIBILITYについては、現在、土壌改良剤を地域農家に提供している。今後も「道の駅 田切の里」や地域行政と連携し、土壌改良剤の効果的な活用方法の確立に向け、地域に根差す企業の社会的責任として農業発展に貢献する。