コカ・コーラがエナジードリンクの2つの飲用場面に着目 YOSHIKI さんと「リアルゴールド」の「X」「Y」開発

 コカ・コーラシステムは16日、X JAPANのYOSHIKIさんと開発した「リアルゴールド X」 と「リアルゴールド Y」を新発売し収益性の高いエナジードリンク市場に挑む。

 エナジードリンクの中でも特に着目したのが、高単価な“ブースト”と呼ばれるセグメント。

 10日発表した日本コカ・コーラの島岡芳和マーケティング本部スパークリングフレイバーズカテゴリー事業本部長は「頭や体をシャッキとさせてモチベーションを刺激させたいときに飲まれるブーストセグメントはエナジードリンク市場の約半分を占める巨大なカテゴリー。このセグメントは、過去3年間の年平均成長率でプラス20%を越える大きな成長を遂げている」と説明する。

 ブーストセグメントは20代後半の若年層のリフレッシュ飲料として定着しつつあり、コカ・コーラは今後も成長を見込んでいる。

YOSHIKIさんと握手する日本コカ・コーラの島岡芳和マーケティング本部スパークリングフレイバーズカテゴリー事業本部長(左) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
YOSHIKIさんと握手する日本コカ・コーラの島岡芳和マーケティング本部スパークリングフレイバーズカテゴリー事業本部長(左)

 今回の新商品の開発には、ブーストセグメントが飲まれる2つの飲料場面に着目した。

 「1つは気合いを入れたり気分をあげたいときの高揚系の飲用場面。もう1つはシャッキとしたり“ここぞ”と頑張りたいときの集中系の飲用場面。この2つの飲用場面に着目してインパクトを持たせてお伝えするためビジネスパートナーにYOSHIKIさんを迎えた」という。
 
 「リアルゴールド X」はカフェイン・アルギニン・ガラナに独自のスパイスミックスを配合して“ロックの高揚感にインスパイアされた強炭酸のはじける刺激”をアピール。

 一方、「リアルゴールド Y」はカフェイン・アルギニン・テアニンに独自のハーブミックスを配合して“クラシックの集中力にインスパイアされたキレのある味わい”を訴求する。

 希望小売価格は500ml缶が2品とも税抜175円。「X」は350ml缶と250ml缶も取り揃える。

 コミュニケーションはWEB動画ほか「YOSHIKIさんと協働し強力な音楽プラットフォームを活用する。ターゲットに効果的にアプローチするためデジタルマーケティングを駆使して積極的に展開していく」。

 なおコカ・コーラのエナジードリンクカテゴリーは昨年、「リアルゴールド」でのアニメーコンテンツとのタイアップやコカ・コーラ公式スマートフォンアプリ「Coke ON」との連動などが奏功して金額シェアが1.3ポイント上昇したという。