鹿児島県茶市場 22年産新茶の取引始まる 最盛期は4月中旬見通し

鹿児島県茶市場で6日、22年の新茶初取引会が行われ、早場所から本茶の荷口56点、計2.8tが上場された。平均相場は前年の初取引(4月5日)より1千482円高い4千56円。

JA鹿児島経済連によると、県内の新茶の生育はほぼ平年並みで、今後も天候が順調に推移すれば上場数量は4月中旬ごろに最盛期に入る見通し。

6日は鹿屋、大根占、屋久島の3地区から、わせ品種の「さえみどり」や「ゆたかみどり」などが入荷した。平年よりも1週間程度生育が早かった昨年に比べて、数量は約70t少なかった。高値は7千888円、安値は1千780円だった。全体的に芽ぞろいが良く、ミル芽(新芽が出たすぐ後の柔らかい芽)で摘採された良品が目立っているという。

新型コロナウイルス感染対策のため、今年も県外茶商は場内に原則立ち入りができないが、茶商は4月下旬にかけて本格化していく新茶商戦に向けて原料確保を急ぐ姿が見られる。

7日以降は頴娃、南薩と顔ぶれが広がり、入荷数量も膨らんでいる。