18.5 C
Tokyo
16.5 C
Osaka
2025 / 11 / 03 月曜日
English
加工食品乾麺・乾物えっ、これがかんぴょう!? 自由すぎる作品が集結 レシピコンテスト初開催
〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

えっ、これがかんぴょう!? 自由すぎる作品が集結 レシピコンテスト初開催

かんぴょうを使ったアイデアレシピコンテストが初開催された。国内でもほぼ唯一生産を続ける栃木県の産地では、昨年来のコロナ禍で「栃木の干瓢まつり」をはじめとした恒例イベントが相次ぎ中止に。消費宣伝の場がなくなることに危機感を覚えた地元問屋の若手らが中心となり、コンテストを企画。SNSなどを通じ、かんぴょうを使ったレシピを募集したところ、6月からの3か月間で当初想定の3倍となる1千500あまりの作品が寄せられた。

6日には書類審査をパスした10作品について、道の駅「ゆうがおパーク」(栃木県下野市)で試食による最終審査を実施した。

地元以外の人にとっては寿司以外のイメージがわかないかんぴょうだが、集まったレシピは和洋中はもとよりエスニック風からおつまみ、デザート、アイスクリームまで既存の枠にとらわれない作品ばかり。自由奔放すぎる作品の数々に、10品にまで絞り込むのもひと苦労だったという。

審査結果を発表する伊澤茂理事長㊧(栃木県干瓢商業協同組合)
審査結果を発表する伊澤茂理事長㊧(栃木県干瓢商業協同組合)

厳正な審査を経て、見事グランプリに輝いたのは「かんぴょうdeローズパイ」(「らうちゃんママ」さん作)。同じく栃木名産のイチゴと組み合わせ、かんぴょうの食感を生かして焼き上げたパイ。バラをイメージした見た目も華やかだ。試食した栃木県干瓢商業協同組合の伊澤茂理事長も「かんぴょうの主張があるのがいいね」と太鼓判を押した。

締めくくりにあいさつした同組合の毛塚安彦専務理事は「今回よかったのは、初めてかんぴょうを使って調理したという方が多かったこと。作ってみたら、お子さんから『かんぴょうっておいしいね』『柔らかくて食べやすい』と好評だったので、リピートで作っているという声も。毎年は難しいかもしれないが、行政の力もお借りしながら定期的にできることを願っている」と表明。

その上で「国産かんぴょうは厳しい生産状況だが、せっかくこれだけ注目されるのだから、全国でも100%近い生産量を誇る栃木県がこれを絶やすことのないよう生産振興にも力を入れていきたい」と語った。

〈その他にこんなレシピも〉
https://kanpyo.jp/contest/2021-screening/

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点