鍋つゆ市場に参戦相次ぐ中京メーカー 今期新商品は飲食銘店コラボ

中京地区の食品メーカーでは近年、鍋つゆ市場への新規参入が相次いでいる。これまでミツカン、イチビキ、盛田、マルサンアイ、寿がきや食品などが商品を展開。このほか、漬物の丸越、鶏ちゃんのパックメーカーの萩原チキンセンターなどが新規参入している。今期は、みそや豆乳メーカーのマルサンアイが8月23日、「若鯱家監修カレー鍋スープ」を発売。ソースやケチャップなどを製造販売するコーミでは8月24日、「味仙 台湾ラーメン鍋つゆ」を発売。それぞれ名古屋の飲食銘店とコラボした新商品を発表している。中京圏の鍋つゆ市場は21年度の出荷量が前年比110%を超えているとみられる。今期もコロナ禍による中食需要の高まりは続くと予想され、伸長が期待されている。

丸越では「ジャンキムチ鍋スープ」「羅臼昆布白菜鍋スープ」の2商品を展開。漬物は夏場に販売が増加するものの、冬場は落ち込む傾向にあるため、鍋のメニューとして提案していくことで冬場の需要拡大を図った。人気商品の「ジャンキムチ」「羅臼昆布白菜」のほか、野菜や肉などと合わせて鍋つゆで煮込めば簡単に鍋が出来上がる。手軽さに加え、おでんなど鍋以外の味付けにも利用できるため、昨年は暖冬の中でも堅調に配荷が進み、根強い人気の商品に成長している。

萩原チキンセンター「萩屋ケイちゃんみそ味鍋スープ 」
萩原チキンセンター「萩屋ケイちゃんみそ味鍋スープ 」

また、岐阜県下呂市の鶏ちゃんのパックメーカー・萩原チキンセンターは昨年、「萩屋ケイちゃんみそ味鍋スープ」を発売している。

下呂・郡上地方周辺の郷土料理「鶏ちゃん」は、鶏肉をひと口大に切って味付けしたものを、フライパンやホットプレートでキャベツなどの野菜とともに炒めるのが定番の食べ方になっている。しかし、地元の飲食店では「煮込み鶏ちゃん」などのメニューも人気。炒める以外の食べ方提案をしていくため鍋つゆを開発した。

漬物と同様に夏場は売上げが伸びるが、冬場は減少するため、秋冬の販促強化に活用したい考え。

鍋スープは、人気ナンバー1の「萩屋ケイちゃんみそ味230g」と野菜を一緒に鍋に入れるだけ。国産鶏肉を100%使用し、秘伝のみそ味は豆板醤、香辛料などで食欲をそそるケイちゃんの味を引き立てている。

マルサンアイ「若鯱家監修カレー鍋スープ」
マルサンアイ「若鯱家監修カレー鍋スープ」

今期発売されるマルサンアイの「若鯱家監修カレー鍋スープ」は、愛知県発祥のカレーうどん店「若鯱家」が監修。名物カレーうどんの味をイメージしながらも、子どもから大人まで楽しめるカレー鍋としてのべストな味を追求した。かつおをベースにポークエキスを配合した旨みのあるだしに、マルサンアイのみそでコクをプラス。スパイシーな風味と深みのある味わいで、〆までおいしく食べられる。

一方、コーミの「味仙 台湾ラーメン鍋つゆ」は、名古屋の中国台湾料理の「味仙今池本店」が監修。丸鶏エキスのコクと旨み、唐辛子とにんにくの風味がきいた辛さと深みのある台湾ラーメン味に仕上がる。

濃縮タイプで1袋2人前が2袋入。ごま豆乳鍋、スンドゥブチゲなどアレンジもしやすい。さらに、濃縮タイプのつゆをそのまま炒めものの味付けにも利用できる。

コーミ 「味仙本店監修 台湾ラーメン鍋つゆ 」
コーミ 「味仙本店監修 台湾ラーメン鍋つゆ 」

同社の鍋つゆ以外の味仙シリーズでは「青菜炒めの素」をはじめ、「手羽先煮のたれ」「麻婆豆腐の素」「台湾やきそばのたれ」「台湾チャーハンの素」などがあり、銘店の味が家庭で気軽に楽しめると人気が高い。近年は、台湾料理店「味仙」が東京に進出したことなどもあり、同シリーズの関東地区での販売が好調に進んでいる。