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流通・飲食小売ヤオコー久喜菖蒲店 ヤングファミリー層の獲得へ 一歩先を見据えた新モデル店

ヤオコー久喜菖蒲店 ヤングファミリー層の獲得へ 一歩先を見据えた新モデル店

ヤオコーは3月22日、埼玉県久喜市に「ヤオコー久喜菖蒲店」をオープンした。埼玉県内86店舗で、総店舗数は161店。6店舗目となる商業施設「The market place」の出店で、ヤングファミリー層の獲得など「一歩先を見据えた未来の旗艦店に向けたモデル店」と位置付ける。

延床面積1千98坪、売場面積779坪。投資額は15億円。初年度年商25億円を見込む。売上げ構成比は生鮮36.7%、デリカ15%、グロサリー48.3%。大型商業施設「モラージュ菖蒲」に隣接し、郊外の商業施設集積地に出店した。

重点的な取り組みでは、生鮮をはじめとする「素材の強化」「ミールソリューションの充実」「価格コンシャス」をより深化。近隣の競合店「ヨークマート」「ロピア」との激戦が予想される中で、ヤオコーらしいMD・売場づくりに力を入れた。

 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
オリジナルの時短キットをコーナー展開

生鮮デリカ分離型のレイアウトを採用し、「包丁・まな板を使用して、料理・調理を楽しむゾーン」と「テーブルに並べるだけで食事を楽しむゾーン」の2ゾーンで編成。ミールソリューション+価格コンシャスを打ち出した旗艦店の川越的場店モデルを生かし、精肉や鮮魚など素材の構成アップによる鮮度感向上と、デリカ売場の面積拡大による即食需要の取り込みを強化した。

また、店舗近隣の住宅が少ないながらも、週末来店型の商業施設集積地のエリア特性を踏まえ、チャック付き大容量袋の冷凍ひき肉や豚小間、手羽先などオリジナルの冷凍ストック商材をコーナー化。調味料にもこだわったオリジナルの料理キットやレンジアップ商品を揃えた「JITAN売場」など、ヤングファミリー層のニーズをとらえた売場づくりも注目される。

「鶏から揚げ」を名物商品に
「鶏から揚げ」を名物商品に

デリカでは、自社製調味料で漬け込みから店内加工した「鶏から揚げ」(幸唐ブランド)を名物商品として展開するほか、豊洲市場のネタを活用した握り寿司や糖質カットのいなり寿司などの健康惣菜、こだわり素材を店内加工した「トマトとアボカドのサラダ」などサラダ惣菜、こだわりの焼きたてピザなど、惣菜・ベーカリーの充実も目立った。

グロサリーではオリーブオイルやパスタなどのイタリアン食材、冷凍食品、ワイン、量り売りの珈琲豆、健康食品(プロティン)など市場拡大が続くカテゴリーを拡充。グロサリー・デリカ・生鮮ともに、EDLPや主力商品の単品量販による価格コンシャスへの対応も強化した。

営業時間は午前9時~午後8時。立地特性を踏まえた営業時間の設定とオペレーションの改善によって、働き方改革の取り組みも推進する。

「久喜菖蒲店」の旗艦店プロジェクトリーダーを務めた板倉勇二販売二部長は「旗艦店では毎回新たなMDを導入してきたが、久喜菖蒲ではこれまで以上に既存店に波及させるためのMD・売場づくりを意識している」と語った。

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