加工食品漬物「日本橋べったら市」20日...

「日本橋べったら市」20日夜まで開催 東京にいたか屋、べったら市の伝統つなぐ 戦後の再興から現在まで食文化継承に力

 東京・日本橋の秋の風物詩「べったら市」が19、20日の両日、宝田恵比寿神社を中心とする日本橋大伝馬町・日本橋本町一帯で開催されている。江戸時代中期に始まったとされる伝統行事で、約500軒の露店が並び、2日間で約10万人が訪れる。

2日間で約10万人が訪れる
2日間で約10万人が訪れる

 同区に本社を置くべったら漬の代表的メーカー・東京にいたか屋は、1947年のべったら市再興にも協力した歴史を持ち、現在もべったら漬の供給を通じて伝統行事を支えている。

 べったら漬は、皮付きと皮なしで異なる味わいが楽しめるのも魅力だ。皮付きは大根由来のほのかな苦みとうまみが特徴。一方、皮なしは大根と麹が織りなすやさしい甘みが際立つ。食べ比べを通じて、それぞれの風味や食感の違いを楽しむことができる。

 一本物での販売が中心となるべったら漬は、白く美しい外観も商品価値の一つ。同社は全国に広がる調達網を生かして良質な国産大根を確保し、江戸時代中期から受け継ぐ製法で米糀とともに低温熟成させ、伝統のべったら漬を安定供給している。
 また、原料の安定調達には生産農家を支える継続的な製品販売が欠かせないと捉え、新商品の販路拡大にも力を入れている。

右が皮つき、左が皮なし。味の違いを楽しめる
右が皮つき、左が皮なし。味の違いを楽しめる

 今年はべったら漬の食文化を次世代に伝える新たな取り組みも始めた。中央区観光協会と協力し、べったら市の開催に先立ち、区内の小学生を対象にべったら漬の勉強会を初めて実施。大根の漬物をテーマに、地域に根付く伝統食品への理解を深める機会を設けた。

意外な組み合わせが好評に
意外な組み合わせが好評に

 同社では今回の取り組みを「種まきのスタート」と位置付け、今後も継続していく考え。原料生産から販売、食文化の継承までを見据え、東京の伝統食品であるべったら漬の魅力発信に取り組んでいく。

東京土産の推奨品にも選出
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