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アグロルーデンス マイコプロテイン「CoMeat®」 那須工場で自社生産体制へ

 アグロルーデンス(佐賀清崇社長)は、お米と麹菌で作ったマイコプロテイン(代替肉)「CoMeat®」を展開するベンチャー。今春オープンした同社那須工場はこのほど、年産50トン規模のサンプル生産体制を整えた。今後、2028年度からの商用化段階では年産5000トン体制を目指し、自社製品の開発・販売とともに食品・小売企業などとの共同開発といった「出口戦略」の取り組みを加速させる。

 「CoMeat®」はひき肉に近い食感で高タンパク・低脂質、豊富に含まれるグルタミン酸がお肉のようなうま味を引き出す。また、製造の過程で得られる糖蜜(ライスシロップ)は甘味料のほか醸造酒、バイオ燃料(SAF)など様々な用途が期待される。

 跡部季子取締役COOは、「本年11月から、パイロットスケール(マイコプロテイン年産50トン、糖蜜年産300トン)の生産体制が稼働開始する。今後の量産化を視野に、出口戦略として新たな需要開拓に取り組む。食品メーカーやエネルギー会社、コンビニエンスストアなどと協業で、お米の生産・調達から最終製品の販売、エネルギー生産に至るまでの枠組み作りを進めている」と述べる。

 マイコプロテインの原料には、コストの安い加工用に適した多収量米や網下米(くず米)を使う。「日本の米生産量は791万トン(2024年)と50年前と比べ半減している。主食用米の需要は縮小する一方だが、日本には農家が築き上げた米生産基盤がある。お米の新たな需要を創造することで日本の農業を守り、地域活性化に貢献したい」と抱負を語る。

 2028年度以降の商用化段階では、マイコプロテイン年産5000トン体制を目指す。総投資額50~100億円を想定したプラント設計を見通す。

 跡部取締役COOは「商用化スケールでは5万トンの米が必要。大量生産によりメーカー様にとって使いやすい価格でマイコプロテインを提案できるほか、約2万トンのバイオ燃料を生産できる。日本発の米と麹で、食料問題とエネルギー問題の両方を同時解決したい」と力を込めた。

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