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「名古屋めし」と愛知人

 「愛知・名古屋2026アジア競技大会」が間もなく閉会する。名古屋を中心に愛知県全域の会場がアジアの熱気を受け止めた。残念なのは、各国選手やスタッフが「名古屋めし」を楽しむ場面を目にしなかったこと。宗教や食文化の障壁が高かったのか。

▼障壁といえば愛知県にも障壁がある。尾張、三河と異質の二藩が合併し県になった経緯から、行政も風土も分かれる。三河はさらに東西に分かれており、県は大きく三つに分かれる。

▼「名古屋めし」の代表格は豆味噌メニューだが、三河人は「なんでも名古屋めしで括られる」と、呼称に対し忸怩たる思いがあるようだ。最近人気の漫画「だもんで豊橋が好きって言っとるじゃん!」には東三河の産業と食文化、尾張や西三河に対するそのあたりの感情が赤裸々に描かれている。

▼江戸から続く境界線は歴史と風土の記憶だが、三河の味噌を尾張が味噌煮込みうどんにしたように、それぞれの歴史文化の織りなす妙味がこの地の強み。「名古屋めし」を「愛知めし」に改称しても良いのでは。

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