菓子専業卸・関口の前期(3月期)売上高は、前々期比8%増の287億円となった。計画の285億円も上回った。
増収要因について関東エリア秋季大見本市商談会で取材に応じた関口快太郎社長は「メーカーさまの価格改定効果もあったが、それ以上に今流行りのアミューズメント施設での販売好調がかなり牽引した」と振り返る。
取引先企業のアミューズメント施設の出店が増加していることに加えて施設1店舗当たりの菓子の販売も好調という。
「クレーンゲームなどに採用されているのは留め型商品ではなく一般商品。ボール(箱)単位で景品として置かれているほか、ボールとの引き換え券もあり、回転がとてもよい。遊技の楽しさとお菓子の楽しさがマッチしているのだと思う」とみている。
アミューズメント施設に加えて協力企業を通じた業務用ルートでの販売も寄与した。
利益については「各流通企業のお得意先さまの見積もり合わせが昨年から続いて厳しいが、ホールディングスを含めた効率化により経費削減も見られている」と語る。
同社は2025年4月に、関口トレーディングカンパニーを設立してホールディングス制に移行。関口全支店にかかわるバックオフィス部門をホールディングスの主要業務とし、関口の業務を営業関係に集中させている。
今年、同社は創業75年目を迎える。80周年に売上高500億円への到達を大きな目標に掲げ、その前段階として2027年度・売上高345億円の第2期中期経営計画の実現を目指す。
「今期は315億円を目標に一つの節目となる300億円の突破を狙いたい」と意欲をのぞかせる。
今期出足は上々で、4-7月売上高は10.44%増。エリア別では関信越で4.4%増、東北で15.3%増の伸びをみせた。
関信越の内訳は、千葉支店14.3%増、松本支店9%増、前橋支店2.3%減、本社4.6%増となった。
第2期中計では「STRONG UNITED COMPANY2027」をスローガンに定め、今年掲げる漢字一文字は「響(ひびく)」。
「社員の結束、お得意先さま(流通)と関口、メーカーさまと関口、お得意先さまとメーカーさまをしっかり結んだ関係をそれぞれ響かせていきたい。今年のテーマとしている物流と人財育成に力を入れて、お得意先さまのニーズにハード面・ソフト面からお応えできる体制づくりを進めていく」と力を込める。
物流については、多角的に改革を進める中で、新規取引を円滑に進めるための受注システム構築に向けて来春に新基幹システムの導入を予定する。
「新規お取引は増えているのだが、受注システムの開発が間に合っていない。流通BMS(流通ビジネスメッセージ標準)を使うことにはなっているのだが、小売企業さま向けのカスタマイズが必要で、新規が増えるにつれ開発期間も延び延びになってしまっている。新基幹システム導入により倍以上のスピードになる」と述べる。
