10月の酒税改正を機に、新ジャンルからビールへと生まれ変わるサントリー「金麦」。これに合わせ、通常は「ザ・プレミアム・モルツ」のおいしさを紹介しているサントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野(府中市)で、「金麦は、ビールへ。」おいしさ体感ツアーを10月の土日祝日限定で開催する。
9月17日には一足早くメディア向けの取材会を実施。新しいおいしさに込めた思いをアピールした。
新ジャンル→ビールの難しさ ジレンマ乗り越え開発
「麦芽のうまさをいかにビールのおいしさにつなげるかを考え、満足感のある味わいを磨いてきた」。同社ビール商品開発研究部で開発主幹を務める水口伊玖磨氏が語る。

日々の食卓で気軽に楽しめる存在として、麦の旨味と澄んだ後味を追求してきた「金麦」。ただ、それは麦芽比率の低い新ジャンルだからこそ実現できるおいしさでもあったという。
「ビール化のために麦芽50%以上にすると麦の旨味も増えるが、後味にまでそうした味わいが感じられすぎてしまうというジレンマがあった」。
07年の発売から20年近く磨いてきたバランスも、原料配合のわずかな変更で崩れてしまいかねない。
これを両立させたのが、原料と醸造条件の徹底した吟味だ。旨味麦芽と国産麦芽をブレンドした「贅沢麦芽」、そしてアロマホップとビターホップをバランスよく使用。これらの配合を0・1%単位で設計した。

さらに、仕込釜での煮出し工程で麦芽のうまみとコクを引き出す「デコクション製法」、三段階の温度差でじっくりと麦のうまみを抽出する「うまみ三段製法」により、後味に影響する成分の抽出・分解を制御することで素材の魅力を生かし切った。
「家に帰れば金麦があって、食卓を幸せな時間にする。それがずっとお客様にお伝えしてきたメッセージ。この20年間、日本の食卓を豊かにすることを夢見て磨き上げ続けてきた金麦が、さらにおいしくなったことを感じてもらえたら嬉しい」(水口氏)。
ビール・RTD部の斎藤圭世課長は「ビールが持つカテゴリーのイメージが、発泡酒よりも高いこともビール化を後押しした」と説明する。
「発泡酒生まれの金麦をすぐにビールとして認めてもらうのは難しいかもしれないが、いま金麦がやっていることが『ビール化』というニュース性とともにお届けできれば『この価格でこの味わいのビールが飲めるのか』とお客様にご納得いただける中味が作れていると思う」と自信を示す。
ビール製法になった「金麦」「同〈糖質75%オフ〉」は10月6日から、“満足感のある豊かな麦のうまみ”のラガービール「同〈豊潤〉」は同13日から全国で新発売。
体感ツアーではビール化に込めた思いや開発ストーリーを紹介するとともに、新「金麦」の魅力を、製造現場ならではの体験を通して伝える。「サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野」公式サイトで予約を受付中。

