飲料嗜好飲料レギュラーコーヒー 中容量...

レギュラーコーヒー 中容量や豆に商機 ロイヤリティの高さが強み

 家庭用レギュラーコーヒー市場は、コーヒー豆高騰による価格改定で販売金額では前年を上回って推移している一方で、販売個数や飲用杯数は減少傾向にある。この中で、200g以下の中容量や豆タイプでは一部で販売個数においても前年を上回る動きがみられることから、両カテゴリに商機を見いだす動きが出始めている。

 両カテゴリは、コーヒーヘビーユーザーやコーヒーリテラシーの高い層に支持され、ロイヤリティや嗜好の高さから販売動向が価格変動に左右されにくいのが特徴。

 この秋冬、200g以下への注力を鮮明にしたのはキーコーヒー。

 阿部祐美子マーケティング本部R&Dグループリーダーは「201g以上は価格訴求品の割合が多く、価格変動の影響でユーザーに選ばれる商品が変わりやすい傾向にあるのに対して、200g以下は価値訴求品の割合が多く、非常にロイヤリティが高い傾向にある」との見方を示し、希少豆・ブルンジ産コーヒーを使用した180g粉の新商品を発売開始した。

 UCC上島珈琲は、「GOLD SPECIAL PREMIUM」から量販店等で展開する家庭用商品で初めて水素焙煎を導入しワインのような華やかで豊かなコクと余韻を打ち出した新商品を140g豆・粉・ワンドリップ(簡易抽出型)の3形態で投入。

 3形態のうち、とりわけ豆カテゴリに期待を寄せる。

 「原材料高騰により価格改定が重なる中、豆は価格への許容度が一番大きく、こだわったものが飲みたいというニーズが底堅くある。新商品の『カフェヌーヴォー』においても、こだわりの逸品として、週末の余暇に楽しんでいただきたい」と田中大滋マーケティング本部嗜好品マーケティング部部長は語る。

 小川珈琲も豆カテゴリに着目する。

 増田隆教総合開発部部長代理は前期(8月期)着地について「豆製品は数量でも前々期比微増で着地する見込み。当社は豆製品が少ないもののコロナ禍以降、変わらずに伸びている。コーヒーにこだわって楽しむ方が増えている」と推察する。

 味の素AGFは「森彦の時間」シリーズを強化。プレミアムタイプのスティックブラックを新発売したほか、既存のレギュラーコーヒーでは装いを新たに粉3品種(120g)、豆2品種(120g)、ドリップコーヒー2品種を発売開始した。

 「森彦の時間」は2019年に誕生したブランドで、スティックブラックの投入を契機にシリーズ強化に向けて本腰を入れる。

 石井大介コンシューマービジネス部長は「大々的な情報発信がしばらくできていなかったため、リニューアルと今回、スティックブラックにチャレンジして、もう一度いろいろな形で情報発信していきたい」と意欲をのぞかせる。

(9月7日付本紙に「家庭用嗜好品特集」)

関連記事

インタビュー特集