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六甲バター QBB主力品が伸長 ベビーチーズ核に下期攻勢

 六甲バターの2026年上期(1~6月)は、家庭用チーズ売上高が前年同期比8%増と伸長した。ベビーチーズ、6Pチーズなど主力品が伸び、業務用も5%増と好調だった。一方で、原材料や包材・資材をはじめとするコスト上昇や為替の影響が利益を圧迫した。下期は主力品のさらなる強化やコラボ商品の投入、業務用での付加価値提案を通じて売上拡大と収益改善を図る。

 家庭用では、ベビーチーズが113%、6Pチーズが110%、キャンディチーズが111%と伸長。特にベビーチーズは、購入者当たりの購入回数が増加したことが伸長の主因となった。中尾真範執行役員マーケティング本部長は「生活の中で当社のベビーチーズを買っていただく機会が少しずつ増えている」と説明する。チーズ全般の値上げが続くなか、相対的に買い求めやすい価格帯やQBBブランドへの安心感が支持につながったとみる。

 6Pのデザートタイプは、俳優の町田啓太さんを起用したテレビCMや店頭販促が奏功し9%増と伸ばしたほか、「ブルーチーズ入り6P」は前年のリニューアル効果もあって140%と伸長。キャンディチーズは「トイ・ストーリー まるいチーズ」が数量ベースでも好調に推移した。一方、スライスチーズは価格競争の影響を受け前年を下回った。

「QBB6Pチーズ Calbeeピザポテトの味」
「QBB6Pチーズ Calbeeピザポテトの味」

 下期は、新商品やコラボ企画、販促を組み合わせて消費者接点を増やす。9月1日発売の「QBB6Pチーズ Calbeeピザポテトの味」は人気商品の味わいをチーズで再現。「チーズデザート6P芳醇ラムレーズン」は、従来品に比べてラムの香りや濃厚さを高めた。「ひとくちチーズデザート 宇治抹茶」は抹茶ソースを独自のチーズ生地で包み、訪日客の需要も見込む。サンリオの人気キャラクターを起用した「マイメロディ&クロミ かたぬきチーズデザート いちご味」も展開する。

 プロモーションは、ベビーチーズの継続購入を促すマイレージ型キャンペーンを9月から実施。デザートタイプは引き続き町田さんを起用し、11月からTVCMやYouTubeなどデジタルを中心に展開する。

 業務用チーズは、外食のほか老健施設や病院、産業給食へ販路を広げており、個食タイプのレアチーズケーキ(UDF)シリーズなど差別化商品の採用も進む。斎藤保典取締役専務執行役員営業本部長兼マーケティング本部管掌は「チーズは付加価値を提供できる商品カテゴリー。商品案内にとどまらず、メニューまで踏み込んだ提案に変えてきたことが、少しずつ実りつつある」と手応えを示す。

 植物性チーズ「Pシュレッド」は、万博を起点に認知が広がった一方、販売はなお伸びしろを残す。下期は展示会を通じてホテルなどへの業務用提案を強化し、顕在化するインバウンド需要も取り込む。家庭向け商品は「QBB」「アーモンド使用」「冷めても柔らかい」といった製品特長を分かりやすく訴求する。

 海外事業は、今年1月に海外事業部を新設し、海外営業と開発を一体化した。上期の輸出は113%で、ベトナム、香港が牽引。ベトナムでは7月に工場建設を開始し、27年下期の生産開始を予定している。

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