公益財団法人三島海雲記念財団(羽田正理事長)主宰による第15回三島海雲学術賞受賞者および第64回学術研究奨励金受贈者、第2回特別研究助成金受贈者が決定し都内で贈呈式が行われた。
財団は「カルピス」創業者の三島海雲が、1962年に日本の繁栄のために、その基盤となる学術研究を支援することを目的に、自らの全財産を投じて財団を設立。今年で64年目を迎え、今回も学術賞受賞者や学術研究奨励金を受ける研究者など多数が出席した。
三島海雲学術賞は、創造性に富む傑出した研究成果を上げた若手研究者のさらなる発展を支援することを目的に設けられた。
今回は自然科学部門ではテキサス大学サウスウェスタンメディカルセンターの尾畑佑樹アシスタントプロフェッサーによる「食由来シグナルが腸管神経回路を制御する仕組みの解明」、同じく自然科学部門では東北大学大学院医学系研究課の米代武司准教授による「褐色脂肪組織の機能制御における食品成分の多様な作用機序の解明と生活習慣病予防への応用」。人文科学部門では東京大学東洋文化研究所のパッタジット タンシンマンコン准教授の「タイ外交史を読み直す―『竹の外交論』からの脱却」が受賞し賞状と副賞300万円が贈られた。
贈呈式に先立ち羽田理事長は「財団設立し64年経った。学術の世界では新しい研究領域が次々と生まれる一方で、研究や枠組みが細分化され、一つ一つの研究分野が見え難く、『木が見えても森は見えにくくなっている』。森を理解するためには分野を超えた総合的な研究が必要だ。昨年度から『食の未来と人間社会』にかかわる研究助成を開設したのもそのためだ。新しい助成の枠組みを通じて、総合的に取り組み研究者を支援したい」などとあいさつした。
