伊藤園は自販機事業を再編した。
5月1日、自販機事業を会社分割して子会社の旧・ネオスに承継し、伊藤園ネオスへと商号を変更。2社統合により、ルートや拠点の融合を図るなどの生産性向上と優良ロケーションの獲得に取り組むとともに、食品などの無人販売にも挑む。
伊藤園は前期(2026年4月期)、収益性の低下が認められた自販機事業で約138億円の減損損失を計上。今後は、伊藤園ネオスとして顧客密度・生産性を高めた最適な事業体制にすることで収益性向上を図る。
今期、伊藤園単体は売上高3223億円(前年比5.6%減)、営業利益132億円(同6.2%増)を計画。
売上高は247億円分の自販機事業分割に伴う減少計画となり、営業利益は自販機事業にかかる費用などの減少により12億円分上乗せとなった計画となる。
伊藤園ネオスは今期、自販機事業吸収に伴う増加で売上高620億円を計画。
利益面では、自販機事業吸収に伴う戦略的費用の増加で27億円の営業損失を見込む。来期には赤字幅を縮小し、2029年4月期に黒字化を計画する。
6月2日、決算説明会に臨んだ本庄大介社長は「伊藤園からの自販機と、旧ネオスにあった自販機ともに不採算ロケーションに置かれている自販機があり、これらを一斉に整備する。それだけでも大きなプラスになる。今後どのような展開ができるのか。本当にスピード感を持ってやらないといけない」と語る。
食品などの無人販売は、「B.B.CAMP」と称し、オフィスや施設内の空きスペースを活用した無人型の社内カフェやオフィスコンビニサービスを計画。導入開始時期や具体的な展開拠点数は公表していない。
「B.B.CAMP」では、挽きたてコーヒーをはじめスナックや軽食、冷凍食品などを用意し、オフィスや施設内で手軽に購入できる環境を提供していく。
