日本気象協会 biz tenki
飲料系飲料伊藤園のジャスミンのフレグ...

伊藤園のジャスミンのフレグランスブランドにブレイクの兆し 「生の花の香りを知っていただけたらジャスミン茶も売れる」

 伊藤園グループが展開するジャスミンの香りに特化したフレグランスブランド「Crazy Jasmine(クレイジージャスミン)」にブレイクの兆しがみられる。

 同ブランドは、まるで咲きたてのジャスミンを再現することをコンセプトとし、ブランド名には「ジャスミンに夢中で好きでたまらない」との想いを込めた。

 他ブランドでジャスミンの香りに特化したものは皆無に等しいとみられることから、差別化が図られている模様で、実証期間となるテスト販売の段階から引き合いが強まっている。

 SNSで大きな反響を呼び、スクランブルスクエア(東京都渋谷区)にて今年1月に出店したポップアップストアでは「ジャスミンラバー」と呼ばれる人たちが多く来場。レジ1時間待ちの大盛況となり商品は瞬く間に完売した。

 この成功が決め手となり5月1日からフレグランス事業を本格化。伊藤園の社内ベンチャー制度で立ち上げたフレグランス事業を、約3年にわたる実証を経て分社化し5月1日にCrazy Jasmine Tokyo社を設立した。

Crazy Jasmine Tokyo社の向田陽子社長
Crazy Jasmine Tokyo社の向田陽子社長

 Crazy Jasmine Tokyo社の代表取締役社長には「Crazy Jasmine」生みの親の向田陽子さんが就任。
 向田社長は、2006年の伊藤園入社以来、17年間、ペットボトル入りのジャスミン茶飲料「Relax JASMINE」のパッケージデザインを手掛けてきた。

 デザインするにあたりジャスミンの理解を深めようと、自宅でジャスミンを栽培したところ、咲きたてのジャスミンの花の香りにすっかり魅了されてしまったことが発案のきっかけになったという。

ルームアロマオイル単品15ml
ルームアロマオイル単品15ml

 5月27日、初の路面店となるポップストアで取材に応じた向田社長は「咲きたてのジャスミンの花は本当にいい香りがして可能性があるとずっと思っていた。3年前に社内ベンチャー制度が開始され、面白そうだと思って応募したところ採択され、3年間の事業検証を経てテスト販売を重ねるうちに花が咲きつつある」と笑みを浮かべる。

  初の路面店となるポップストアは、代官山アドレス(東京都渋谷区)にて5月28日から31日の4日間限定でオープンされる。

ポップストアでは、香水を中心に、アロマオイル、ホームフレグランス、ハンドクリームなど20品弱が販売される。

 テスト販売では購入者層は20代から50代と幅広く、普段香水をつけない人や男性にも購入されているという。

 「『ジャスミンだけの香水を探していた』とのお声を多くいただく。ローズは甘い香りだけで、ミントは清涼感のある香りだけであるのに対して、リラックスと清涼感を兼ね備えているのがジャスミンの特徴だと思っている」と語る。

ジャスミンの花
ジャスミンの花

 ジャスミンの種類は世界に200種類以上ある。「花の形も一重咲きやダブルで咲くもの、薔薇咲きがある。基本は小さい白い花だが、少しピンクかかったものや薄い黄色がかったものがある」と説明する。

 向田社長の自宅では14種類のジャスミンを栽培。開発にあたっては、本物の香りを求め、ジャスミン茶の原点とされる中国・横県に渡った。

 「(他のフレグランスブランドとの差別化にあたっては)伊藤園が強みだと思っている。私のように14種類のジャスミンを育てていることやブランド誕生に至るまでのストーリーはなかなか真似できない」と胸を張る。

10畳程度の室内に適したソラフラワーディフュ―ザー120ml
10畳程度の室内に適したソラフラワーディフュ―ザー120ml

 7月から11月にかけては、渋谷スクランブルスクエア、新宿高島屋、名古屋高島屋でポップアップストアを出店予定。

 当面は黒字化を目指し、アジア展開やニッチ香水のトップブランドの成長を描き、数十年後にフランスで認められるブランドを目指していく。ビジョンには「世界中の頑張る人をジャスミンの香りで癒したい」を掲げる。

 「Crazy Jasmine」の浸透に伴い、ジャスミン茶や「Relax JASMINE」への波及効果も見込む。

 「ジャスミンの花は日本だと夏にしか咲かず、一日花(いちにちばな)のものが多く切り花では売られていない。私は一年中、ジャスミンの香りを楽しみたいと考え、『Crazy Jasmine』では生の花の香りをできるだけ忠実に再現した。本当に生の花の香りを知っていただければ、ジャスミン茶は『お~いお茶』くらいにもっと売れると思っている」と力を込める。

関連記事

インタビュー特集

ごま・きな粉の真誠 冨田博之社長 新領域への挑戦果敢に 「おつまみ」で新たな売場開拓

ごま・きな粉の真誠(愛知県北名古屋市)の25年12月期連結売上高は104億6100万円となった。前年をやや割り込んだものの、価格改定や相場変動で一部原料ごまの価格が軟化したことなどから粗利が改善、営業増益とした。

生産現場が潤う農業を 安定供給と安定価格実現 アムハイドロ・パシフィック ポール・マイルズ社長

気候変動や耕作地の減少、後継者不足など農業が抱える課題は多い。農作物を扱う流通・小売業にとっても、天候に左右されやすい不安定な供給量とそれに合わせた価格の変動など、問題点はいくつも挙げられる。

“お米の新たな発酵食品” 代替肉CoMeat®需要創出に挑む 跡部季子取締役

プロテインクライシスが叫ばれる昨今、キノコなど糸状菌から作られる代替肉(マイコプロテイン)が注目を集めている。2021年設立のアグロルーデンス(佐賀清崇社長)は、お米と麹で作った新たな発酵食品CoMeat®を展開。

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。