加工食品健康・機能性食品森永乳業 阿部文明氏 ビフ...

森永乳業 阿部文明氏 ビフィズス菌技術で紫綬褒章 保存技術で食品・医療に貢献

 森永乳業の阿部文明フェロー(元常務執行役員研究本部長)は、令和8年春の紫綬褒章を受章した。ビフィズス菌生菌末および濃縮菌体の製造技術と応用製品の開発に関する業績が評価された。

 ビフィズス菌は酸素に弱く、特にヒト由来菌は乾燥粉末での安定保存が難しいため、育児用ミルクやサプリメントへの応用に課題があった。阿部氏は培養条件や凍結乾燥技術の研究を進め、高菌数かつ常温で保存安定性に優れた生菌末と高活性の濃縮菌体の工業的製造を実現。これにより、長期保存が求められる食品分野での利用が広がり、ヒト由来ビフィズス菌を用いた製品開発や機能性研究の進展に寄与した。

 さらに、極低出生体重児における壊死性腸炎や敗血症の予防など医療分野への応用にもつながり、ビフィズス菌の食品・医療領域での活用を大きく前進させた。

 阿部氏は1987年に森永乳業に入社し、研究部門を中心にキャリアを重ねてきた。受章にあたり「多くの人々の健康に貢献できたことを大変うれしく思う」とコメントしている。

カナエ モノマテリアルパッケージ

関連記事

インタビュー特集

ごま・きな粉の真誠 冨田博之社長 新領域への挑戦果敢に 「おつまみ」で新たな売場開拓

ごま・きな粉の真誠(愛知県北名古屋市)の25年12月期連結売上高は104億6100万円となった。前年をやや割り込んだものの、価格改定や相場変動で一部原料ごまの価格が軟化したことなどから粗利が改善、営業増益とした。

生産現場が潤う農業を 安定供給と安定価格実現 アムハイドロ・パシフィック ポール・マイルズ社長

気候変動や耕作地の減少、後継者不足など農業が抱える課題は多い。農作物を扱う流通・小売業にとっても、天候に左右されやすい不安定な供給量とそれに合わせた価格の変動など、問題点はいくつも挙げられる。

“お米の新たな発酵食品” 代替肉CoMeat®需要創出に挑む 跡部季子取締役

プロテインクライシスが叫ばれる昨今、キノコなど糸状菌から作られる代替肉(マイコプロテイン)が注目を集めている。2021年設立のアグロルーデンス(佐賀清崇社長)は、お米と麹で作った新たな発酵食品CoMeat®を展開。

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。