逆光線(コラム)中東紛争「壮絶な怒り」の向...

中東紛争「壮絶な怒り」の向かう先

 中東紛争が激化している。株式投資の世界では「遠くの戦争は買い、近くの戦争は売り」との格言もあるが、戦場から遠く離れた我々実生活へのインパクトは極めて大きい。原油高騰によるガソリンや電気、食品、日用品など物価への波及が心配される。

▼近年はいわゆる宣戦布告がなくなり、ロシアのウクライナ侵攻は「特別軍事作戦」、今回は米国による「壮絶な怒り作戦」として始まったもの。大義が見えづらい中、強国リーダーのSNS一つで相場が乱高下してはたまったものではない。

▼こうした作戦名は、かつて戦国時代の武士が戦場で叫んだ「我こそは~」の名乗りに似て、戦争の大義を一方的にアピールしているようだ。大義がどうあれ、先制攻撃で一国のトップを「殺害」することが許されるものなのか。

▼ガソリン価格はリッター180円を超え、200円の大台も見え始めた。政府の暫定税率廃止の効果など一気に吹き飛ぶ勢いだ。「我こそは米国大統領トランプ」と始まったこの戦争。物価高に苦しむ我々の「壮絶な怒り」は氏にぶつけるしかないのだろうか。

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