缶詰記者会(本紙含む加盟12社)は臨時総会を開き、会員投票による「2025年の缶詰業界10大ニュース」を次の通り選定した。
(1)原材料・エネルギー価格・円安等コストアップ止まず値上げ続く
※物流費、資材費、労務費などインフレ圧力強まる
(2)24年のレトルト食品生産量49.9万t、50万tに迫り過去最高
※調査・集計対象を「加圧加熱殺菌した袋・トレー詰の食品」に変更
(3)物価高と実質賃金の伸び悩みを背景に、節約志向強まる
※値上げによる購買点数の減少、割安なPB製品へのシフトも
(4)今年のサンマ漁、低水準も昨年を上回る
※青物原料、依然厳しい状況も、久しぶりに明るい材料
(5)米高騰によりレトルト粥・雑炊が代替需要で伸長。一方で釜めしの素は低調
※令和の米騒動で備蓄米放出、価格は一時落ち着くも新米は再び高止まり
(6)気候変動で加工用農水産物原料の確保困難続く
※ホタテ、サケ不漁、生産者の高齢化・後継者不足も課題に
(7)日本缶詰びん詰レトルト食品協会、新体制発足
※新会長に池見賢マルハニチロ社長が就任
(8)メニュー用調味料が活況、プレミアム中華や韓国系が好調
※レトルト市場拡大、アジアン・エスニックメニューなど多彩
(9)地震・豪雨など災害激甚化、防災意識高まる
※常温保存できる缶びん詰レトルト食品の利用拡大へ
(10)24年のユニバーサルデザインフード(UDF)、生産量7.2万t
※数量・金額とも前年を上回る
(次点)スチール缶リサイクル率、24年度は94.4%と過去最高
※「自主行動計画2025」リサイクル数値目標93%以上維持もクリア
