「潤いとおいしさを提供するお店」をコンセプトに、接客や商品に徹底的にこだわった「フランテロゼ」ブランドを3店舗展開するヤマナカ。そのうちの1店舗、名古屋市東区の「フランテロゼ白壁」が3月5日、旧店舗から近距離移転し、建て替えてリニューアルオープンした。売場面積約1560㎡で、旧店舗(約613㎡)から倍以上に拡大。フランテロゼブランドの中で最も小さい店舗が、最も大きい店舗となって生まれ変わった。
同社ではレギュラータイプの「ヤマナカ」、高質商品を並べる「フランテ」、さらに広い商圏から集客が期待できる「フランテロゼ」の3ブランドを展開する。特に23年からスタートした「フランテロゼ」では、生産者にもこだわった農産、対面販売の鮮魚、松阪牛や三河牛などブランド肉を豊富に揃える精肉、鮮魚で仕入れた旬の食材を使った『市場寿司』など店内で手作りの惣菜を並べるデリカなどが好評を受けている。

新しい「フランテロゼ白壁」は長方形の店舗に対し、レジや棚を斜めに配置するこれまでにないレイアウトを採用した。入口から奥のデリカコーナーまで見通しやすく、天井をむき出しにすることで開放感のある店舗になった。
入口すぐの農産売場では、産地や生産者にこだわった旬の野菜やフルーツをはじめ、ほかのフランテロゼでも人気のカットフルーツも並べる。新店舗ではカットフルーツを使ったスイーツも新たに店内加工で提供する。
デリカでは、鮮魚や精肉売場で販売する新鮮な素材を使った惣菜を店内で加工。冷凍食品でも、名店が監修した商品など品揃えにこだわった。
旧店舗でも人気のあったワインコーナーは、品揃えを強化。ソムリエも配置し、日常でワインを楽しんでもらうため、ソムリエがセレクトしたワインを2本2000円から3000円のよりどりセットも用意した。
さらに、スイーツとフラワーのコーナーを近くに配置することで記念日などでの同時購入を狙う。
一方、3月24日から、フランテロゼブランドでは初めてセルフレジも導入する。サービスを重視するため有人レジのみを採用してきたが、新店の白壁エリアでは単身者の利用も多く、旧店舗で行ったアンケートでセルフレジを要望する声が多かった。
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