20 C
Tokyo
18.8 C
Osaka
2025 / 12 / 01 月曜日
ログイン
English
加工食品乳製品・アイスクリーム日本アイスクリーム協会 衛生功労者25人を表彰 国内、海外ともに市場拡大
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

日本アイスクリーム協会 衛生功労者25人を表彰 国内、海外ともに市場拡大

日本アイスクリーム協会は1月28日に「第49回アイスクリーム類製造業衛生功労者表彰式」を開催。アイスクリーム類製造業における衛生および品質の改善・向上において特段の功績があった21社25人を表彰した。

中島英樹会長(ロッテ社長)は「昨年は不透明な世界情勢に加え、政治の不安定感や経済状況が相変わらず好転しないなか、価格改定などアイス業界を取り巻く環境の変化に翻弄された。しかし、こうして衛生功労者の皆さまを本日表彰できることを大変うれしく思う」とあいさつ。

日本乳業協会の松田克也会長(明治社長)の祝辞を代読した宮崎淑夫専務理事は「23年度のアイスクリーム類販売実績は原材料、物流費、人件費等のコストで異例の2回の価格改定を行う厳しい環境下、過去最高の6000億円を達成した。主力商品の絶え間ないブラッシュアップや新商品投入などアイスクリームの価値を高めた結果だ」と述べた。

財務省貿易統計によれば23年のアイスクリーム類輸出額は前年比23.5%増の79億6600万円、輸出量は同19.8%増の1万138tで過去最高を記録した。須永新平農林水産省畜産局牛乳乳製品課長は「国内アイスクリーム市場の伸長は、夏の猛暑もさることながら、積極的な設備投資や商品開発に努めてこられた結果だ」としたうえで、さらなる輸出拡大にも期待を寄せた。

日本アイスクリーム産業振興会の桝村聡会長(高砂香料工業社長)は右肩上がりの市場について「2年続いた猛暑の背景もあるが、原料やコストが厳しいなかでも新製品の開発や新たな市場創造に向けた活動の賜物だ」とし、さらなる業界の発展を祈願して乾杯の音頭をとった。

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点