逆光線(コラム)国産うずら卵が危機

国産うずら卵が危機

「田鼠化して鶉になる」。直訳すると「モグラがウズラになる」という意味だが、地中の生き物も地上に出て活動する時期として春の季語となっている。学校給食で提供される国産うずら卵、昨年2月の誤嚥事故以降は出荷量が大きく減少。1年でわずかに回復が進むが、この春もまだまだ苦戦が続きそうだ。

▼国内有数の産地・愛知県豊橋市では、1994年に42件あったうずら農家が23年には5件まで減少している。近年の物価高騰などが影響し、農家は存続の危機に陥っている。

▼国産うずら卵製品のトップシェア・天狗缶詰(名古屋市)では、二度と誤嚥事故が起こらないよう、「よく噛んで」食べてもらうため食育教室を全国で行う。一方、生産者を守るため、クラウドファンディングを活用して新商品を開発するなど消費拡大に取り組む。

▼新商品の「UZU-HABI(ウズハビ)」は、うずら卵を含む9種の食材を和風出汁ジュレで味付け、栄養バランスにもこだわった。常温で持ち運べ、職場での食事やジムの運動後などいつでも手軽に食べることができる。3月にはこの新商品を一般市場に向けて販売していく計画。新商品の展開が順調にいくと同時に、需要の早期回復を願っている。

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