13.9 C
Tokyo
15.9 C
Osaka
2026 / 02 / 14 土曜日
ログイン
English
流通・飲食小売コンビニ大手3社 独自施策でさらなる成長へ 商品力強化、サービスに磨き

コンビニ大手3社 独自施策でさらなる成長へ 商品力強化、サービスに磨き

2025年のコンビニ大手3社は、物価高を背景に消費動向の先行きが見通しづらいなか、節約志向への対応やフェア等の需要喚起策を強化するとともに、三者三様の独自施策でさらなる成長を図る。

セブン-イレブン 「SIPストア」水平展開

セブン-イレブン・ジャパンは新コンセプト店舗「SIPストア」(千葉県松戸市)で得られた様々なノウハウを既存店舗に拡大する。永松文彦社長は「店内で焼いたパン・ピザなど『出来たて』の焼成パン、『揚げたて』のドーナツ、『淹れたて』の紅茶をはじめ販売好調な生活デイリーや冷凍食品など、各店舗の条件やニーズに合わせて水平展開していく。セブン-イレブンの基本コンセプトは近所で日常使いをしていただくこと。当社の商品を『本当においしい、また食べたい』と感じていただき、もっと日常的に来店していただく機会を増やしたい」と意気込む。

「うれしい値!」の取り組み強化も重点施策の一つ。「当社の基本戦略『松竹梅』マーケティングの中で、時代のニーズに合わせてリーズナブルな『梅』の品揃えも拡充し、『セブン-イレブンは価格が高い』というイメージの払拭を目指す」。

ファミリーマート “アポロ計画”で売場拡大

ファミリーマートの細見研介社長は「商品の開発力とキャンペーン等の企画力を両輪で強化していく。顧客との強固な絆づくりに向けては、アプリ・サイネージ・金融サービスの3分野にも磨きをかける」との基本方針を示した上で、重点施策には「既存店における販売面積の拡大」を挙げる。

昨年8月からイートインの売場化を実行しており、「利用頻度の高いイートインは継続するが、コロナ禍の収束で利用者数が少なくなったイートインは売場に変更していく」との考え。

「もともと当社は同業他社に比べて売場面積の小さい店舗が多く、できるだけ販売スペースを拡大したい。具体的には、店舗に外付けのコンテナのようなものをドッキングして売場面積を広げる。増えたスペースで加工食品や日用品等のアイテムを拡充し、売上増を目指す」とし、「ドッキングにより一体化させて売場の活性化につなげていくので、『アポロ計画』と称し、積極的に取り組んでいく」と話す。

ローソン 創業50周年、来店につなげる施策充実

今年で創業50周年の節目を迎えるローソンは、6月の創業祭を中心に周年記念商品や様々なキャンペーンを展開予定だ。竹増貞信社長は「お客様の生活防衛意識はさらに高まる一方で、商品に対しては価格面だけでなくワクワク感など情緒的な要素への期待が大きくなっている」と捉え、引き続き来店につながるワクワクとした商品施策を進める考え。

店舗の日常利用も加速させる。全国約1万3000店に導入した「無印良品」は化粧水、衣類、菓子を中心に好評で、無印良品の商品を買うためにローソンに来店する「目的買い」につながるなど手応えを得た。24年春から注力するデリバリーは約7400店に導入し、人口カバー率は約8割にまで成長。3200品ある対象商品の中でも「からあげクンレッド3倍味BOX」などデリバリー専用商品が好調なことから、「ローソンならではの商品でさらなる差別化を図っていく」(竹増社長)としている。

関連記事

インタビュー特集

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。