厚生労働省と一般社団法人日本乳業協会は11月18日、都内で「2024年度牛乳等衛生功労者表彰式」を開催。牛乳衛生や品質確保に対する功績が顕著だった14人に表彰状と記念品を贈呈した。
受賞者を代表し謝辞を述べた町村均町村農場社長は「酪農乳業を取り巻く環境は経済面、社会面、環境面のあらゆる領域で複雑困難な局面にある。少子高齢化のなか酪農生産基盤の不安定化は予断を許さない状況だ。受賞を機に消費者の信頼を一層高める努力をしていく」と意欲を述べた。
日本乳業協会の松田克也会長(明治社長)は「牛乳乳製品の品質・安全性向上による消費者の信頼確保と講習会などを通じた人材育成に役立つ取り組みを継続していく」とした。
来賓祝辞で一般社団法人Jミルクの大貫陽一会長(森永乳業社長)は「10月にグローバルで酪農乳業者が集まる会合に参加した。ここでは気候変動対策や高齢化、労働者不足のなかで、新たな労働者や若者を惹きつける魅力のある産業にすることが共通課題と認識された。日本も厳しい事業環境乗り越えるため業界一体で尽力することが重要だ」とした。
懇親会に先立ち日本乳業協会の佐藤雅俊副会長(雪印メグミルク社長)は「酪農乳業を取り巻く環境は、コロナウイルス感染拡大から数年間、厳しい環境にある。ミルクバリューチェーンのメンバーでこの難局を乗り越え、持続可能で成長する酪農を作っていきたい」と呼びかけた。
受賞者は次の通り(役職は4月1日時点/敬称略)。
【牛乳等衛生功労厚生労働大臣表彰】
町村均(町村農場社長)
【牛乳等衛生功労会長表彰】
島津眞吾(協同乳業執行役員東京工場長)▽戸田喜裕(戸田乳業社長)▽平野浩(大山乳業農業協同組合専務理事)
【日本乳業協会会長感謝状】
上原一浩(熊本乳業常務取締役)▽有働久志(森永乳業生産本部生産部工場管理グループ主幹)▽大川清治(熊本県酪農業協同組合連合会代表理事専務)▽大友正(東北森永乳業社長)▽笠嶋裕一郎(明治東北工場製造課ヨーグルト班班長)▽片本智通(ニシラク乳業取締役業務部長)▽川俣明史(茨城乳業工場長)▽河野通克(タカナシ乳業学乳事業部部長)▽圓谷佳子(トモヱ乳業品質保証部食品安全課課長)▽本田栄子(栃木明治牛乳総務課課長)
【日本乳業協会永年勤続被表彰者】
小笠原彩倖▽松井香奈子