イオンリテール東海カンパニーのイオン八事店で8月27日、愛知県などが主催する品評会に出品されたイチジクを販売する「あいちのいちじくフェア」が開催された。猛暑など影響もあったが、イチジクの最高糖度22.5%(昨年18.7%)、平均糖度16.2%(昨年14.7%)と甘みの強い果実が並んだ。
同県では、出荷量・販売額が全国1位を誇る「イチジク」。品評会を行うことで生産者の技術向上を促すほか、消費拡大に向けて出品物を販売し県民にPRした。
この日の午前中、安城市のJAあいち総合センター内生活館でコンテストを実施。186点が出品され、農林水産大臣賞、愛知県知事賞など特選19点と入選36点を選考した。講評では「3月中下旬の低温により芽の動き出しは平年並み。梅雨は例年より2週間短く、梅雨明け以降は猛暑となり、(害虫の)アザミウマが多く発生しやすい状況で被害果が散見された。コンテスト前には台風の影響で腐敗果が発生しやすい状況」とする一方、「平均糖度は16.2%(昨年14.7%)、最高糖度22.5%(昨年18.7%)で厳しい気象条件にもかかわらず、品質の良好な果実が多く出品された」とした。
イオン八事店のいちじくフェアでは、コンテスト会場から届けられた完熟いちじくを目当てに、毎年楽しみにしているというファンらで行列ができた。
JAあいち経済連園芸部の遠山晃広主任は「いちじくフェアが定着してきたことで多くの人に食べてもらえるようになった。そのまま食べるほか、フルーツサンドなどでもおいしい。ぜひ若年層にも食べてもらえるようにPRしていく」と話した。