流通・飲食伊藤忠食品 神戸で夏季展示会 次世代見据えた提案
カナエ モノマテリアルパッケージ

伊藤忠食品 神戸で夏季展示会 次世代見据えた提案

伊藤忠食品は7月3、4の両日、神戸国際展示場で「夏季展示会 FOOD WAVE2024」を開催。「未来が見えるアイデアがある~次世代への贈り物」をテーマに、得意先約8千人を招待した。「トレンド開発」「商品発掘」「ふるさと食むすび(地域商材)」などの企画ゾーンには約400社が出展した。

このうち、「トレンド開発」ゾーンの惣菜では地域の食材を使用した和惣菜からスープ、スイーツまでを広く提案。京なすの煮びたし、聖護院だいこんの煮物といった京野菜の和惣菜、和歌山県の醤油や奈良県の清酒で作ったアイスクリームなどを用意した。担当者は「地元の醤油や清酒、規格外の野菜などを使い小ロットからできる」とアピールしていた。

酒類はインバウンド需要を狙い、関西2府4県の特徴をパッケージに描いた瓶の清酒を開発。「飲みやすいサイズなのでバラでも、詰め合わせてギフトでも販売できる」(同)。

昨年から本格的に展開するラグジュアリー商品は壺に入った梅干、のどぐろの缶詰、神戸牛とキャビアのセットなどを用意。金箔の羊羹(1粒32g・2千円)を紹介した、あん庵(大阪府)の松田明代表は「秀吉の黄金の茶室をイメージした羊羹。万博を機に開発したが、その後も新しいお土産として根付かせたい」と話していた。

地域産品のコーナーでは、担々麺のササラが監修した鍋スープ、お好み焼の風月とコラボした直七チューハイなど、大阪の人気飲食店と開発した新商品を並べた。また、注力するデジタルサイネージを使い、全国の自治体へ観光地やふるさと納税の紹介など新たな活用法を提案した。

このほか、大阪ギフトセンターの流通加工やAI画像を活用した検品など、同社が持つ機能について実演とともに紹介し関心を集めていた。

緒方学本部長
緒方学本部長

西日本営業本部・緒方学本部長の話

今期、われわれは次の世代に何を残していけるかの視点で日々仕事をしている。デジタル販促や凍眠市場により、他社より少しだけ先を行き、唯一無二の存在になりたいと考えている。その考えをこの展示会で具現化したい。

関連記事

インタビュー特集

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。