ネスレ日本は6月28日、オリジナルデザインボトルの「ネスカフェ ゴールドブレンド」が作れる新サービスをネスカフェ原宿(東京都渋谷区)で開始し、全国の一部のスーパーでも6月29日から順次開始した。
コーヒー飲用率が低いとされる20‐30代の獲得が目的。
使用済み容器の分別回収に協力する体験などを通じて、気軽に参加できるサステナブル活動に触れてもらうことで20‐30代の共感を得る。
新サービス名は「ネスカフェ ヒーローボトルプロジェクト」。生活者との共創を意図して“プロジェクト”と銘打った。
27日取材に応じたネスレ日本飲料事業本部レギュラーソリュブルコーヒー&システム&ギフティングビジネス部の中西弘明氏は「メーカーの一方的な取り組みではなく、お客様と一緒になって盛り上げていく」と語る。
新サービスは、スマホで楽しむパターンと、スマホで楽しんだ上にオリジナルデザインボトルを入手する2つのパターンを用意している。
スマホから専用サイトにアクセスして、顔や服装などのイラストを自由に組み合わせるとスマホ上でオリジナルラベルが作成できオリジナルデザインボトルが映し出される。
イラストは、若手クリエイターのmoi(もい)さんがデザイン。どれも「ジェンダーレスで誰もが気軽に参加できるデザイン」で約200万通りの組み合わせを用意している。
新サービスには、シンプル、サステナビリティ、シェアラブル(共有可能)の3つの要素が盛り込まれている。映し出されたオリジナルデザインボトルをスマホの壁紙することやSNSでシェアすることができる。
気軽に参加できるサステナビリティ活動は、解説コーナーで紹介。解説コーナーを経ないとデザイン作成画面に辿り着けないようにすることで視覚に訴える。「流し読みでも十分」という。
ネスカフェ原宿などのイベントスペースでは、オリジナルデザインボトルの現物が期間限定・有料にて入手可能。
会場では、オリジナルデザインラベルが出力され、それを貼り付けた「ネスカフェ ゴールドブレンド」の空の瓶容器と、つめかえパックの「ネスカフェ ゴールドブレンド エコ&システムパック」が手渡される。
その場で自ら詰め替え作業を行い、使用済みの「エコ&システムパック」をリサイクル回収BOXに入れるまでの一連の流れが体験できるようになっている。
ネスカフェ原宿以外では、イオン那覇(沖縄県那覇市)で6月29日と30日に、この一連の流れが体験できる販売イベントを実施し、以降、イベントスペースのあるスーパー・量販店で順次実施していく。
ネスレ日本では、サステナビリティが「ネスカフェ」の中心にあることを訴求する新コンセプト“Make your world”のもと、生産者や環境に配慮して作られた「ネスカフェ」を飲むことや、お気に入りのボトルに「エコ&システムパック」を詰め替えてボトルを使い続けることが“あなたをちょっとだけヒーローにする”としている。