14.3 C
Tokyo
15.4 C
Osaka
2025 / 12 / 07 日曜日
ログイン
English
加工食品健康・機能性食品ZENB JAPAN グルテンフリーを前向きに 「ZENB」キッチンカー初出店

ZENB JAPAN グルテンフリーを前向きに 「ZENB」キッチンカー初出店

ZENB JAPANは7月21日まで東京・神奈川・千葉で順次キッチンカーを出店し、黄えんどう豆をまるごと使用した豆粉パン「ZENB ブレッド」のオリジナルメニューを提供している。体験を通して「グルテンフリーは手軽においしく続けられる」という前向きなイメージを伝えていく。

21日の発表会で、Mizkan Holdings執行役員ZENB事業マーケティンググループの佐藤武グループリーダーは「グルテンフリーを手軽にポジティブに捉えて、自分がいいなと思った時に“グル休み”(=グルテン休み)を楽しんでほしい」と語る。

グルテンフリーは認知が高い一方で、購入経験率が低い点が課題だ。

冨永愛さん(キッチンカーの前で)
冨永愛さん(キッチンカーの前で)

「商品が入手しづらい、栄養の偏り、おいしさなどにネガティブな印象を持つ人もいる。実際の味や食感を体験してもらい、豆をまるごと使ったパンがここまでおいしいことを知ってほしい」と期待する。

佐藤氏によれば、開発当初はパサパサとした食感や豆臭さでパンと呼べない試作品ばかりができたが、約4年に渡り数百回の試作を重ね、小麦のグルテンや卵、乳製品、バターに頼らずふわふわ、もちもちの食感と素材のおいしさを楽しめるパンにたどり着いた。

放映中のCM「こんなパン、待ってた。」篇に出演する冨永愛さんは実食後「豆だけでここまでふわふわになるんだ。豆臭さがなく、本当にパンそのもの」と絶賛した。

今後のチャネル戦略は、ECとリテール両軸で強化する。

「ZENB ブレッド」のメニュー
「ZENB ブレッド」のメニュー

「まずは熱量の高い方が多いECでしっかりと価値を伝えブランドの輪郭をつくり(グルテンフリーなどの)ニーズを掴む。そのニーズはEC利用者以外の方も持っているはずで、ZENBの価値観に共感してくださるリテールとも手を組みながら、タッチポイントを増やしていく」と説明する。

キッチンカーで提供するのは「ZENB ブレッド」(くるみ&レーズン、3種の雑穀、カカオ)を使用した「ベーコン&メープルチーズバーガー」「ひよこ豆のファラフェルバーガー」「ベリーチョコクリームサンド」に加え、未発売のベーグルを使った「サーモンクリームチーズベーグル」(各税込500円)。出店場所の詳細はHPを参照。

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。