ニチレイフーズが実施した「お弁当事情に関する調査」によると、冷凍食品が入っているお弁当に「愛情を感じる」との回答が89.8%に達した。入っていないお弁当より12.2%高く、理由として(冷凍食品の使用で)「味も見た目も良い」「一品増やしてくれようとしている気持ちが嬉しい」などの回答があった。
新生活・新学期がスタートする4月10日「お弁当始めの日」に合わせて実施した。
調査は17年からコロナ禍を除き継続しているが、今回は初めて「お弁当を作ってもらう人」も対象に意識調査を行った。回答数は1千720人。
それによると、お弁当に冷凍食品が入っていても「手抜きだと思わない」が84.8%となり、特に20代、30代でその傾向が強かった。
一方、お弁当を作っている人に聞いた調査(回答=約3万人)では、冷凍食品を使用する頻度は「週に1回以上」が62.7%(19年61.4%)で、うち「ほぼ毎日」は17.3%(同15.4%)だった。
工夫しているポイントは「短時間で作れる」「簡単に作れる」「安く仕上げる」の順で、タイムパフォーマンスとコストパフォーマンスを重視する様子がうかがえる。
なお「家族に人気のお弁当おかず」ランキングも調査。1位「鶏のから揚げ」、2位「卵焼き・スクランブルエッグ」、3位「ハンバーグ」だった。
都道府県別で「お弁当を作る人の割合」は第1位「島根県」、第2位「福井県」、第3位「岩手県」との結果で、最少は「愛知県」となった。
ニチレイフーズの担当者は「『お弁当に冷凍食品が使用されていても手抜きだと思わない人が多いこと』や『お弁当に冷凍食品が入っている人の方が、お弁当に愛情を感じる割合が高いこと』は驚きの発見」としている。