アサヒ飲料は炭酸水ブランド「ウィルキンソン」で17年連続成長を目指す。
2024年販売計画は前年比4%増の3470万ケース。成長のカギは、ノンユーザー(非飲用者)の獲得や離反層の呼び戻しにある。
1月16日、事業方針説明会に臨んだ野村和彦取締役兼常務執行役員マーケティング本部長は「無糖炭酸水の飲用経験のない方が(日本の人口の)半分くらいを占める。サンプリングをしっかり行い、まず飲んでいただく活動を行っていきたい」と語る。
この考えのもと、定番商品である「ウィルキンソン タンサン」(タンサン)と「ウィルキンソ タンサンレモン」(レモン)を軸足に“刺激、強め。”という価値の強化と炭酸飲料に対する多様なニーズに対応した新商品の発売を通して、生活者とブランドとの接点拡大を図っていく。
香山宏マーケティング本部マーケティング一部無糖炭酸・果汁グループグループリーダーも「売上げのボリュームの大きいプレーン(タンサン)とレモンで、サンプリングを通じて『ウィルキンソン』の価値を伝え改めて離反してしまったお客様を引き入れたい」と述べる。
「ウィルキンソン」は今年、120周年の節目を迎える。サンプリングは周年施策の一環での実施を予定している。
「タンサン」と「タンサンレモン」は、容器を変更して4月上旬から順次発売する。
具体的には、容器中央にあしらっていた「WILKINSON」のロゴの位置を従来の容器より高い、ラベル上部に配置することでロゴの視認性を高め、炭酸水ブランドとしての存在感を向上させる。
新商品は4月16日に「WILKINSON GO テイスティグレフル」を発売する。
同商品は炭酸水ユーザーの“無糖疲れ”ニーズに対応し、炭酸飲料への“甘さに対する選択肢が不足している”不満点の解消を意図した商品となる。