加工食品製粉日清製粉ウェルナ 新製品で...

日清製粉ウェルナ 新製品で価値、環境など訴求 二極化するニーズに対応

日清製粉ウェルナは2月20日、24年春の新製品とリニューアル品の計56品を発売した(業務用製品と家庭用冷凍食品は3月1日発売)。新たに投入した製品の内訳は、家庭用常温製品が34品、家庭用冷凍食品が16品、業務用製品が6品。開発の重点テーマは

①本格的なのに簡便
②国産ニーズに対応
③おいしく健康的

で、環境にも配慮④価値に見合ったプライシング⑤人手不足の解決(業務用製品)。コストインフレが続く中、一層強まるであろう「生活者の節約意識」と着実に高まる「付加価値」という二極化する生活者ニーズをくんだ製品を取り揃えた。

岩橋恭彦社長(日清製粉ウェルナ)
岩橋恭彦社長(日清製粉ウェルナ)

付加価値ニーズの高まりについては、新製品発表会で岩橋恭彦社長が「早ゆでスパゲティはコロナ前と比較して平均売価が70円ほど上昇したにもかかわらず、売上が4割増になっている。時短ニーズの強さを再確認した」と報告。

環境対応の取り組みについても「業界に先駆けて自社で確立した製品LCAにより、早ゆでパスタは通常品よりライフサイクル全体でCO2排出量を15%削減できることが分かり、メーカーと購入者が共同でCO2排出量の削減に取り組めるようになった」と述べた。

さらに冷凍食品の「マ・マー THE PASTA 贅沢野菜」シリーズでは、シングルピローで脱蒸機能を付与した包装に。これによりトップシールが廃止、トレーを紙製に変更しサイズも小さくしたことでプラスチック使用量を70%削減することに成功した。

24年度の広告宣伝施策は、「ウェルナが、あるじゃん!」という新たなメッセージを掲げたデジタルCMにより、生活者との距離の近さを訴求。「マ・マー」ブランドでは、来年の70周年を前に、今年3月から4パターンのCMを展開する。CMには多部未華子さんを起用し、「パスタの未来は、マ・マーから。」をキャッチコピーにした。

ニーズに対応した国産麦小麦粉
ニーズに対応した国産麦小麦粉

岩橋社長は現状と今後の戦略について「冷凍食品は業務用が20%以上伸長する見通し。業務用も二ケタで拡大している。24年度は海外を広げるべく、23年度も助走期間と位置付けて取り組みを進めてきた。広告宣伝では業務用で初となるTVCMを制作し、昨秋は東海地区、今春は関西地区で放映している。人手不足の解決策を提案するCMを視聴したユーザーからは、サンプル依頼が相次いでいる状況だ。今後も各ファミリーブランドをお客様に親しんでいただくべく、付加価値型製品を強化するとともに、おいしさを重視した製品開発を続けたい」と話した。

カナエ モノマテリアルパッケージ

関連記事

インタビュー特集

ごま・きな粉の真誠 冨田博之社長 新領域への挑戦果敢に 「おつまみ」で新たな売場開拓

ごま・きな粉の真誠(愛知県北名古屋市)の25年12月期連結売上高は104億6100万円となった。前年をやや割り込んだものの、価格改定や相場変動で一部原料ごまの価格が軟化したことなどから粗利が改善、営業増益とした。

生産現場が潤う農業を 安定供給と安定価格実現 アムハイドロ・パシフィック ポール・マイルズ社長

気候変動や耕作地の減少、後継者不足など農業が抱える課題は多い。農作物を扱う流通・小売業にとっても、天候に左右されやすい不安定な供給量とそれに合わせた価格の変動など、問題点はいくつも挙げられる。

“お米の新たな発酵食品” 代替肉CoMeat®需要創出に挑む 跡部季子取締役

プロテインクライシスが叫ばれる昨今、キノコなど糸状菌から作られる代替肉(マイコプロテイン)が注目を集めている。2021年設立のアグロルーデンス(佐賀清崇社長)は、お米と麹で作った新たな発酵食品CoMeat®を展開。

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。