コロナ経て変わる消費者意識 「中食市場にビッグチャンス」 日本惣菜協会・平井会長

日本惣菜協会は1月24日、都内で新春賀詞交歓会を開催し、約700人が出席した。

冒頭、登壇した平井浩一郎会長は「この度、石川県能登半島地震でお亡くなりになった方々と被災者に心よりお悔みとお見舞いを申し上げたい。このような大変なことが起きて、協会内では賀詞交歓会の開催について様々な意見があがった。しかしこのような機会だからこそ予定通り開催を決断した。自身も7年前に震度7の熊本地震の恐怖を経験したが、被災地は長い年月と莫大な費用をかけて復旧・復興する。被害にあっていないわれわれが経済活動を止めてはいけない。日本経済を支えることが役目」と開催までの経緯を語った。

続けて「新型コロナウイルス感染症が5類に移行した。人々の生活様式は一変し、現在は再び過去の生活に戻ろうとしている。かつてなかった経験を経て人々は賢くなった。中食も外食産業も進化しないと消費者の動きについていけない。中食産業は内食を含んで拡大するだろう。皆さまにはこのビッグチャンスをものにしてほしい」と述べた。最後に「世界最大の半導体受託メーカーであるTSMCが国内に進出した。売上高は10兆円で利益も5兆円規模だ。BtoBは儲からないと言われるが、驚異的な業績は他社にまねできない技術力と商品力があるからだ。皆さまも『食のTSMC』を目指してほしい」と呼びかけた。

会場では農林水産省から震災対応への協会会員からの支援に対する感謝の言葉や、新入会員を代表し健食の野口知江子取締役があいさつ。さらに惣菜管理士資格試験での成績優秀者の表彰が行われた。その後、国分グループ本社國分晃社長の乾杯の発声で懇親の場に移った。