CGCグループは2024年度、二つの価格訴求ブランド「ショッパーズプライス」「断然お得」を強化する。「大手流通の低価格PBに対抗できる商品を」というグループ企業からの要望に応え、伸長するPB需要に商機を見いだす。
「CGCマークと2ブランドの違いが分かりにくい」との意見がグループ店舗の従業員から挙がったため、両ブランドの消費者向けタグラインを新たに設定し、グループ向け定義を更新した。
「ショッパーズプライス」は、消費者向けタグラインを「いつも使うもの、安心価格。」に設定。グループ向け定義は、対抗商品と同等以上の品位で「価格対抗するPB」と定めた。海外・国内の第三者認証取得工場で製造する。
「断然お得」のタグラインは「大容量だから、お得で便利。」とした。対抗商品と同等以上の品位で「ユニット売価の安さを追求する大容量PB」とグループ向けに再定義。国内の第三者認証取得工場を中心に、生産性を追求してコストダウンを図る。
このほど、対抗商品の開発を加速させるため、シジシージャパンの若手社員からなる対策プロジェクトを立ち上げた。
24年度の商品活動計画について、堀内要助シジシージャパン社長は1月に行ったCGCグループ・アソシエイツ会の新春合同総会で「創業以来『商品こそすべて』という思いを大切にしてきた。従来から重視してきた5つのコア『環境』『おいしさ』『料理応援』『安心安全』『健康』に加えて輸入品の強化にも取り組む」と話した。インドやトルコで競争力のある新規商品の調達先を開拓し、北欧などでは差別化商品の調達先を探る。
販促では新たに、生鮮・日配・グロサリーを対象としたCGC環境商品フェアの開催を計画。グループ総年商5兆円超の規模を生かし、経済ロットを追求する。グループ行動計画では、地区・支社単位での代表バイヤー制度の再構築、店舗・売場の生産性向上サポート、物流効率のさらなる改善などに取り組む。
なお新春合同総会には、加盟企業・アソシエイツ会企業を合わせて356社666人が出席した。同会会長の京谷裕三菱食品社長、岩崎裕文シジシージャパン会長、堀内淳弘シジシージャパングループ代表があいさつ。総会後の新年懇親会では藤江太郎味の素社長が祝辞を述べたほか、野口栄全国農業協同組合連合会代表理事理事長が乾杯の発声を務めた。