6.4 C
Tokyo
5.1 C
Osaka
2026 / 02 / 17 火曜日
ログイン
English
飲料嗜好飲料コーヒー栽培地が半減する恐れの「コーヒーの2050年問題」へ危機感 全日本コーヒー協会が生産者支援強化の方針
KNOWLEDGE WORK 20260303

コーヒー栽培地が半減する恐れの「コーヒーの2050年問題」へ危機感 全日本コーヒー協会が生産者支援強化の方針

 地球温暖化で気候変動が続くと2050年にはアラビカ種コーヒーの栽培適地が2015年比で50%にまで減少する「コーヒーの2050年問題」への危機感の表れか――。

 11月21日、都内で開催された全日本コーヒー協会(全協)通常総会後、囲み取材に応じた全協の萩原孝治郎会長理事は「今後は生産側にもっと目を向けていかないといけない」と述べ、全協の活動の軸足を消費振興から生産者支援に移行していく考えを明らかにする。

 全協は、コーヒー豆生産国における持続可能な生産を確保し、世界のコーヒー産業全体が持続的に発展していくことを目指し、国際コーヒー機関(ICO)などの国際機関とも連携して世界のコーヒー産業の持続的発展に資する様々な活動を支援していく方針を打ち出している。

左から「コーヒー生産国の労働安全衛生改善プロジェクト」に9月調印したノゲイラICO事務局長、全日本コーヒー協会の萩原孝治郎会長理事、ILOのムネット技官、ILOのレオーネ上級職員(全日本コーヒー協会のHPより)
左から「コーヒー生産国の労働安全衛生改善プロジェクト」に9月調印したノゲイラICO事務局長、全日本コーヒー協会の萩原孝治郎会長理事、ILOのムネット技官、ILOのレオーネ上級職員(全日本コーヒー協会のHPより)

 その一環として、萩原会長は9月にインド・バンガロールで開催されたICO理事会と世界コーヒー会議に出席し、ICOと国際労働機関(ILO)が実施する「コーヒー生産国の労働安全衛生改善プロジェクト」に全協が資金拠出を行う内容の調印を交わした。

 同プロジェクトは、生産国の労働条件を安全性や衛生面などの観点から底上げしていくもの。

 同席した全協の大山誠一郎専務理事は「生産者のキャパシティ・ビルディング、生産者に知識をもってもらうために様々なセミナーを生産国・コロンビアで行う。その開催のための費用の一部を我々が負担する」と説明する。

 調印したのは単年度の資金拠出。次年度以降も全協・理事会に諮り継続の構え。

取材に応じた全日本コーヒー協会の萩原孝治郎会長理事(右)、大山誠一郎専務理事
取材に応じた全日本コーヒー協会の萩原孝治郎会長理事(右)、大山誠一郎専務理事

 一方、国内消費量は「日本のコーヒー需給表」によると1-8月で前年同期比8.1%減となった。これについては、萩原会長は、夏場の猛暑をマイナス要因に挙げるとともに、価格競争が抑制されつつある可能性を指摘する。

 なお全協は本年度(2023年/2024年)から3ヵ年をめどに、全協のプレゼンス・認知度を向上させ、ひいては会員増加に資することを目的とし、コーヒー業界全体の発展に資する情報共有・発信などの事業を総額1億円規模で実施する。

関連記事

インタビュー特集

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。