11.8 C
Tokyo
13.1 C
Osaka
2025 / 12 / 21 日曜日
ログイン
English
トップニュースコンビニ 大手3社上期好業績 人流回復や猛暑追い風に

コンビニ 大手3社上期好業績 人流回復や猛暑追い風に

コンビニ大手3社は上期(3-8月)、人流回復や猛暑が追い風となり好業績を収めた。

セブン&アイ・ホールディングスは、セブン-イレブン・ジャパン(SEJ)の国内コンビニエンスストア事業の好調が牽引し、売上高にあたる営業収益は北米のガソリン市況の影響で前年・計画ともに下回ったものの、営業利益と経常利益はいずれも過去最高益を更新した。

SEJは上期、営業収益が5.4%増の4千707億円、営業利益が9.3%増の1千385億円を記録。全店平均日販は創業以来初の70万円を超えた。既存店売上高は前年を上回り粗利率は改善。直営店と加盟店の売上を合計したチェーン全店売上は5.1%増の2兆7千204億円。

SEJの好調要因には、高品質商品の開発や各地域で実施したフェアやアプリでの販促施策などが挙げられる。

ファミリーマートは、事業利益が過去最高を達成した。

既存店客数は8月で18か月連続での前年超えとなり、日販は8月で24か月連続での前年超えを記録。これにより上期業績は営業収益が12.7%増の2千612億円、事業利益が32.9%増の517億円。これには、営業・商品・マーケティングの連携強化のもとで注力したPB「ファミマル」の拡販や高付加価値商品の開発が奏功した。

ローソンも事業利益と当期利益がともに過去最高を記録し、通期計画を過去最高益へと上方修正した。上期業績は、営業収益が11.1%増の5千454億円、事業利益が45.8%増の530億円。

人流増加に伴い「からあげクン」、カウンターファストフードや飲料、米飯の売上が伸長し、店内調理サービス「まちかど厨房」も好調となったことが寄与した。

食品以外では、導入拡大中の「無印良品」や人気コスメブランドと共同開発した新ブランドの売上も寄与した。

各社とも活気づくが下期以降の環境は「極めて不透明」というのが共通の認識。外部環境の変化と移ろいやすい生活者の消費行動を見極めながら次の一手を続々と打ち出している。

コンビニ大手3社の上期業績

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。