6.3 C
Tokyo
2.1 C
Osaka
2026 / 01 / 01 木曜日
ログイン
English
流通・飲食小売ベイシア 初の都市型・テナントイン 人口減見据え可能性探る 「Foods Park 津田沼ビート店」

ベイシア 初の都市型・テナントイン 人口減見据え可能性探る 「Foods Park 津田沼ビート店」

ベイシアは10月25日、千葉県船橋市に同社初の都市型店舗「ベイシア Foods Park 津田沼ビート店」(以下、津田沼店)を開店した。人口減少を見据えて都市部出店の可能性を探るトライアル店舗と位置付け、従来と異なるニーズに新たな売場づくりで応える。

津田沼店をオープンしたのは、JR津田沼駅徒歩2分にある「津田沼ビート」の地下1階。今年3月に開店した地上6階・地下1階の商業施設で、スターバックス・無印良品・ABC-MARTなどが出店している。

津田沼駅近辺は若年層をターゲットに再開発が進んでいるエリアで、千葉県全体と比べて20~40代の比率が高い。なかでも30代の比率が高く、単身世帯が約半数を占めている。

売場と動画サイネージをリンク(ベイシア Foods Park 津田沼ビート店)
売場と動画サイネージをリンク(ベイシア Foods Park 津田沼ビート店)

徒歩3分の距離には「イオンモール津田沼」と「イトーヨーカドー 津田沼店」が隣接しており、いずれもベイシアより売場が広い。厳しい競争環境だが、井上博之執行役員マーケティング本部長は開店当日、「津田沼は乗降客数が千葉県上位の駅。人口分布の面で当社の知見が乏しいエリアでもあり、トライアルには最適」と話した。

津田沼店の店舗形態は、新鮮で質の良い食品を手頃な価格で豊富に揃える「Foods Park」を採用した。営業面積1千591㎡とベイシアの中では小型だが、食品のSKUは衣食住を総合的に扱うスーパーセンター1万5千~2万に対し、1万弱を取り揃えた。

従来の店舗は週末に大量買いをするファミリー層が主なターゲットだが、津田沼店では若年層・単身世帯を対象に、週2~3度の来店を想定。簡便・即食・個食ニーズや、電車・バス・自転車などの来店手段を考慮して売場を構築した。

青果売場ではデザートを強化し、野菜はカット売りやバラ売りの構成比を高めた。

鮮魚には専門店の「吉川水産」が新座店に続いて出店、高品質な刺身や寿司などを充実させて中食ニーズに応える。

オリジナル中華ブランド「金味楼」の惣菜を豊富に展開(ベイシア Foods Park 津田沼ビート店)
オリジナル中華ブランド「金味楼」の惣菜を豊富に展開(ベイシア Foods Park 津田沼ビート店)

精肉は、国産牛を単身者でも買いやすい価格帯に設定したほか、レンジアップ商品を集めて「Me To(ミート)デリカ」としてコーナー化。

惣菜売場はスーパーセンターとほぼ同割合で展開し、20SKUのバラフライやカレーバイキング、オリジナルの中華ブランド「金味楼」、店内手作りのクレープなどを提供する。

日配は少量サイズの品揃えに力を入れる。米は2㎏・5㎏、卵は6個入、牛乳は200㎖・500㎖の構成を増やした。

冷食はワンプレート品やレンジアップ品、PBピザに注力する。飲料・酒類はケース展開を最小限に抑え、ほぼバラ売りとした。

有人レジ3台に対してフルセルフレジ12台とした。11月中旬にはネット注文の店舗受け取りを開始し、買物時間短縮の要望に応える。

関連記事

インタビュー特集

小川珈琲、バリスタ育成とコーヒー産地での活動に先駆的に取り組みブランド力向上 基盤強固に新事業を展開 宇田吉範社長CEOが意欲

9月1日から現職の宇田吉範代表取締役社長/CEOは、バリスタとコーヒー産地での活動に先駆的に取り組み、小川珈琲のブランド力を引き上げた立役者。

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。