「実は50・60代になるとコーヒー飲用率は女性のほうが高くなる」 女性エントリー層獲得強化へUCCがフードペアリング提案に磨き

UCCグループのCOFFEE STYLE UCC社は、レギュラーコーヒーを1杯分ごとに真空パック(VP)した「CAFE@HOME」ブランドで、20・30代女性のコーヒーエントリー層の取り込みを強化すべくフードペアリングに磨きをかける。

UCCグループの中でもCOFFEE STYLE UCC社は20代~30代の若年層、特に若年女性に絞り込んだ商品を展開している。

その理由について、10月20日に取材に応じたCOFFEE STYLE UCC社の棚橋信仁社長は「一般的にコーヒーは男性に飲まれるイメージだが、実は50・60代になるとコーヒー飲用率は女性のほうが高くなる。このことから、若い女性であっても飲む可能性は十分にある。さらに、若いうちからコーヒーを生活の中で楽しんでいただければ、妊娠や出産などでコーヒーから離れてしまっても戻ってくるタイミングが早くなる」と説明する。

この考えのもと、今回、「CAFE@HOME」の中のフードペアリング向けのシリーズ「Food with Coffee」をリニューアルし、10月27日に発売開始する。

COFFEE STYLE UCC社の棚橋信仁社長 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
COFFEE STYLE UCC社の棚橋信仁社長

ペアリング対象のフードの幅を広げて分かりやすくした点がリニューアルのポイントとなる。

リニューアル前の商品の例を挙げると、ペアリング対象のフードを「クリーミーチーズ」「ソルティチーズ」など細かく絞り込んでいた。

この結果、「市場調査やユーザーへのアンケートを行ったところ、ターゲットの女性がチーズの中でも特段ソルティチーズにコーヒーを合わせたいというニーズはみられないことが判明した」という。

このレビューを受けて今回、ターゲットがプチ贅沢の際に高頻度で食べるフードを洗い出し、「チーズ系スイーツ」などのスイーツ4種とコーヒーに合う食品2種のそれぞれにマッチするブレンドに変更してペアリングを楽しみやすくした。

「CAFE@HOME Food with Coffee」シリーズ - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「CAFE@HOME Food with Coffee」シリーズ